2009/10/26 国境を越えフランスストラスブールへ [旅程]

8:30 朝食はアットホームな感じ。量や種類は多くないが温かくて美味しかった。
9:20 荷物をまとめてcheck outする。ここは格安だったので良かった(33Eur)。トランクやリュックサックをロビーに預けて、街に出ることにする。
9:40 徒歩数分(昨日行ったフリードリヒス浴場の隣)でカラカラ浴場に到着した。ここはローマのカラカラ帝の名前が付いているが、その昔湯治に訪れていたとのことで由緒正しい温泉なのである。昔からこの地には有名人が訪れている(ビスマルク、ヴィクトリア女王、ナポレオン3世、ドストエフスキー、ブラームスなど数えてもキリがない)。
有名なカラカラ浴場.jpg
9:50 ここは水着着用なので、中の売店でパンツを購入してから入場した。ロッカーの使用方法などはフリードリヒス浴場と似ていたので今度は戸惑わずに準備完了。
10:00 中は結構広くて、まずは室内の大きな浴槽(プールのような感じ)が目に付き、そこではインストラクターが高齢者を対象に運動療法をワイヤレスマイクを使って指導している。そこのareaには一般人は入ることができない感じになっているが、その周りや露天にも大きな浴槽がある。その他日焼けマシンやアロマ蒸気サウナなどかなり充実している。
11:00 だいたい一通り回ってみた。温度は少し低め(長く入るためだからと思う)のため、時々サウナや暖かい浴槽に行かないと寒くなってしまう。温かめの浴槽に打たせ湯のような場所があるのだが(滝になっている)、80は過ぎているだろうというちょっとヨボっとしたおばあちゃんが何と果敢にもチャレンジしている。私も少しやっていたのだが、かなり滝の落差も高く水量もあるので結構キツイ。傍から見ているととても危なっかしくて心配になる(こうべを垂れまいと必至に耐えている顔も可笑しかったが、水流で肩ヒモが外れてしまっているのを見てしまい、私は見て見ぬふりをしてゆっくりと場所を変えさせてもらった・・・)。その後倒れたような形跡もなかったし、大丈夫だったのだろう。しかし元気な高齢者が多かった。
11:40 最後にお気に入りのアロマサウナに入り、遠赤外線にあたって身体を乾かし(タオルを持っていくのを忘れてしまったため)、ロッカーに向かう。昨晩とともに続けて温泉療養が出来たのでリフレッシュできた(この1泊で2ヶ月分の心労が癒せたかも知れない)。
12:10 カラカラ浴場を出て、芝生の遊歩道を奥に向かって歩くと隣には国立リウマチ療養所という施設がある。名ばかりとはいえ、温泉療法医の資格を持つ以上は見学しない訳にはいくまい。と言うことで患者のフリをして院内に潜入した。ここはいわゆる長期療養型の病院で理学・物理療法の一環として温泉治療も行っている。温泉医学の先進的施設と思われる。温泉治療では環境(自然・癒しなど)も重要なfactorを占めるので、このような落ち着いた場所で治療がなされればその効果も高まりそうな気がした。院内にはギャラリーなど癒し空間も作られている。このような場所での患者同士による語らい・憩いは、治療意欲を高め相乗効果をもたらすのかも知れない。しかし、病院入口にあったのっぺらぼう人形たちのモニュメントは意味不明だった。
国立リウマチ療養所.jpg入口のおっぺらぼうモニュメント.jpg
12:50 ホテルに戻り荷物をピックアップしバスで駅に向かう(ホテルの人に教えてもらい、帰りは石段ではなくエレベータで麓まで行けたので楽だった)。
13:10 中央駅に到着。列車の出発時刻まで多少時間があるのでインビスで軽食をとる。
13:30 快速に乗り、目的地ストラスブールを目指す。
13:50 自動改札の乗り継ぎを参考にして、Appenweier駅で降りる。何とここは無人駅であった!乗り換えのホームも少し離れた場所にあるのでトランクを引きずって移動せねばならない。しかも乗り換えの列車が来るまで50分もある。何もないこの無人駅に暫く放置されてしまう。周りには誰もいないし。外はそれ程寒くはなかったが、あいにくの曇天であった。仕方がないので日記をつけたりして過ごすが、それでも手持無沙汰になる。ホームにあるミラーに映った自分を撮ったりして遊んでもまだまだだった。
無人駅で独り遊ぶ.jpg
14:25 発車15分前になりようやく他の乗客が自転車に乗ってやってきた(こちらでは自転車ごと乗り込むことも珍しくない)。この頃になり次のOffenbourgで降りて、そこから乗ってきても同じだったことに気付く。始点・終点の駅なのでこちらの方が大きそうだし。。。
14:40 ようやく待望の列車がやってくる。国境間(Strasbourg⇔Offenbourg)を30分程度でつないでいる鈍行列車だ。しかしこの列車は基本的にドイツ語表記になっている。
14:52 Kehlというドイツ側国境の駅に到着。ここで結構乗客が降りて行った。ここを発車してライン川を渡るとフランスである。橋の真ん中に国境を表していると思われるマークがあったくらいで、スイスに入った時同様、特に変わりはない。
14:59 Krimmeri-Meinauというフランス側国境の駅に到着すると、ここからフランス語のアナウンスが先に始まった。外を走っている車のナンバーもユーロマークにFが付いている(ドイツはD)。
15:05 Strasbourg駅に到着。停まっている列車がドイツのものとは全く異なる。色もカラフルである。有名なTGVも停まっていた。ここがフランスであるということを強く意識させてくれる。ものの15分くらいの間に劇的に雰囲気が変わってしまったのには驚く。
TGV.jpgストラスブール駅.jpg
15:15 勿論、表記もアナウンスもフランス語なのでさっぱり解らない。ドイツ語に少し慣れてきたところだったのに今度はフランス語とは・・。あまり英語を併記してくれていない感じもする。取り敢えずインフォメーションセンターに寄ってホテルの場所を確認する。
15:45 バスやトラムでは遠い場所だったので已む無くタクシーを利用することにしてホテルに到着した(タクシーの運ちゃんが率先して荷物をトランクに片付けようとしていたのだが、最後にチップ分を請求された。。ここら辺はちょっとドイツと感覚が違う気がする)。ホテルの外観はぱっとしなかったが、部屋の中はかなり広く(台所まである)快適だ。街中から少し離れているのが不便であるが、周りは静かである。
16:00 受付の女性に市内中心地までの行き方を教わり、まずは歩いてトラムの駅まで向かう(この街はトラムラインが市民の重要な足となっている)。
16:20 市内中心までやってきた。トラムの交差点にもなっており、交通の要所のようだ。見上げると古びた大聖堂が見える。まずはそこを目指すことにした。
市内中心のトラム駅.jpg
16:40 大聖堂はこげ茶色に古びていて威厳がある。この間行ってきたフライブルグの大聖堂に何となく似た感じがする。中にも入ってみたがここは全体的に暗い感じ。しかし壁や天井の装飾物はしっかりした造りでかなり見ごたえがある。
ストラスブール大聖堂.jpg暗い大聖堂内.jpg大聖堂内のポール.jpg
17:40 何となく外が暗くなってくると、街の明かりと大聖堂が良く映える。また街中にメリーゴーランドがあったり、開けた広場のようなスペースでのんびりする人もいる。道行く人を眺めていると、何となく男女ともドイツ人より身長が低い気がする。またいわゆる真の金髪の人の比率が低くなり、スペインなどのちょっとラテンがかった感じの人が増えた気がする。あと黒人の割合も高まった気がする。などと小腹が減ったので、マックチキンを食べながらマンウォッチングをしていた。
街角から見える大聖堂.jpgストラスブール市内メリーゴーランド.jpg
19:00 市街地を一通り歩いて、またトラムに乗ってホテルまで戻る。トラムの駅からホテルまでがちょっと遠く(直線なのだが、歩いて12-3分はかかる)、夜は辺りが暗くて寂しい。
19:30 ロビーで(ここで無線LANに接続できる)インターネットをしていると、明日のセミナー参加者っぽい人たちがcheck inしている。参加者名簿を見てみると日本からは自分だけで、ロシアからはツアーで10人近くやってきているようだった。

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