2009/10/29 フランクフルトに戻りいよいよドイツ出国 [旅程]

8:30 ホテルロビーはワイヤレスLAN回線があるので、朝食後にここで仕事をする(部屋にはLANケーブルがつながらない)。受付の女性にフランクフルトまでの行き方を確認してもらう(バスか列車で時間的に都合の良い方にしようと思っている)。バスは乗り換えもないし楽なのだが、出発時刻が早く、空港にかなり早く着いてしまうようだ。やはり列車好きとしてはTGVに乗らない訳には行かないだろうと、列車で向かうことを決意する。
10:30 荷物をまとめて、check outする。
ストラスブール宿泊ホテル.jpg
ホテル周辺は緑が多いのだが朝方は霧がかかっている。ホテルからトラムの駅まで、まだ霧の残る中、トランクを押しながらとぼとぼと歩いていく。気温はさほど低くない。
11:00 街中をうろついている。気が付くと再び大聖堂付近にいた。この辺りは路面が石畳のため、トランクの車輪の音がガタガタとウルサイ。前回は夕方から夜にかけての風景だったが、今日は昼間の姿を見ておこうと思った。やはり威厳があってなかなかの迫力だった。暫く、大聖堂前の広場でのんびり時間を過ごしていた。
大聖堂前の広場にて.jpg
13:00 中央駅にやってきた。TGVの乗り継ぎを調べてもらう。カールスルーエで20分程度待つくらいなので比較的良い方だ。窓口でチケットを購入し暫く待合室で待っていた。フランス鉄道(SNCF)の自動販売機はドイツ鉄道(DB)とは色は異なるがだいたい内容は同じだった。
フランス鉄道自動券売機.jpg
乗車予定のTGVの発車番線がまだ決まっていないのだ。どういうことなのだろうか?他の列車の状況によって変わることもあるのかも知れない。
13:20 待合室で一人で待っていると、くたびれた感じの中年おじさんが(人は良さそう)寄ってきた。ルーマニアのブカレストまで列車で行きたいようで、紙に何ヵ所かの地名が記されていた。ミュンヘンとも書いてあったので、そこをまずは目指したいらしい(英語も良く解らない)。取り敢えず、私と同じTGVに乗れば終点シュトットガルトまでは辿り着くので、それに乗れば良いだろうと答えてあげる。どうも喉が渇いているようで、私の飲みかけのミネラルウォーター(ガス入り)を指さして、くれないか?みたいに頼んでくるから差し上げた。ふつう赤の他人が飲んだペットボトルはあまり飲みたくないものだけど・・。
13:45 到着10分前になりようやく到着番線が決まり、急いで目的のレーンに向かう。いつもこんな感じなのだろうか?何とも混乱しそうである。するとパリから颯爽とTGVがやってきた。降りるのも乗るのもかなり人が多い。ゆっくり列車の旅を楽しむ雰囲気ではなくなってしまった。何とか座ることはできてホッとする。
カラフルな色彩のTGV.jpg
14:00 ドイツ国境近辺ではスピードがかなりゆっくりとなったが、ドイツ国内に入ってからは快調に飛ばしていた。列車内にはフランスSNCFとドイツDBの従業員が一緒に働いていた(途中で入れ替わったが)。また前の席から、ゲナオ(確かに)と聞き慣れたドイツ語が聞こえてくる。日本語ほどではないが何となく安心する。ストラスブールでは、ボンジュール、ボンソワール、メルスィーの他には、オルヴォワール(Good-bye)、サヴァ(OK)、シィルヴプレ(Please)、トレビヤン(Fine)くらいの単語だけで何とか切り抜けられた。
14:25 あっという間にカールスルーエ駅に到着した。この駅も何度も乗り換えで利用させてもらっている(街には出ていないが)。ICE(特急)が停まる駅だけに奥行きが長い。
14::51 フランクフルト方面行きICEが発車する。こちらはそれ程込んでいなかった。表示も言葉も完全にドイツ語に戻っている。2ヵ月しかいなかった訳だが、ストラスブールに着いた時の感覚に比べれば、かなり戻ってきた感がある。
15:51 フランクフルト中央駅に到着した。駅が近づくにつれ高層ビル群が見えてくる。ここはドイツ一のメトロポリタンである。人口はベルリンの方がはるかに多いが、街の近代化はこちらの方が進んでいるようだ。ここは8月の下旬、日本からドイツに始めて辿り着いた土地である。あの頃は本当に右も左も解らなかった。買い方が解らず悩んでいたSバーンの自動券売機があって懐かしく眺める。重いトランクをゴロゴロさせる姿は変わらないが、歩き方には若干余裕があるかも知れない。では空港駅を目指すことにする。
フランクフルト中央駅.jpg
16:30 飛行機出発の3時間近く前に着いてしまった。本当はフランクフルト市内を少しだけでも観光しようかと思っていたが、またの機会に取っておくことにした。ここは空の玄関口なので日本から来る時はたいがいここを利用することになるだろうから。
17:00 check inも済ませたのでゆっくりしようと場所を探すと、Zuerichという生命保険会社がヘルプポイントという無料のスペースを提供してくれており、そこでインターネットができるので利用させてもらった。目立つし便利なので良い宣伝になっているようだ。
フランクフルト空港ヘルプポイント.jpg
18:20 本屋や土産物屋を見て回ったが、あれこれ考えていると結局今回は買えなくなってしまった。。。そろそろ手持無沙汰となり、搭乗口に向かいパスポートコントロールを受ける。Security checkは結構厳重になされた。
19:00 Air China(中国にはChina Airlineと言うのもあるので紛らわしい)のカウンターを目指す。やはり多くの乗客が中国人である。西洋人には日本人と見分けがつかないようだが、明らかに雰囲気が異なる。どこが違うのだろうか?と観察してみると、目の感じと髪型、ファッションであることが解った。当然喋れば解るけれども。自分はこの集団の中では違って見られているだろうか?(髪は現在伸び放題・・)
19:20 いよいよドイツを離れることになった。色々な思いが駆け巡ってくる。2ヶ月間はやはり慣れるには短すぎる期間であったが、若干日本が恋しくなってきていた時期でもあり、ちょうど良かったのかも知れない。病気や怪我もせず大過なく過ごせたことが一番良かった。今回の留学に関し、大学の関係者の方々には、いろいろと自由にさせてもらいとても感謝しております。この場を借りてお礼申し上げます。また時に励ましのご連絡を頂いたり、心強くもあったものです。この短期留学で得られたことは僅かかも知れませんが、自分の苦労した体験などが、今後同じような経験を積んでいかれる方々の参考に少しでもなればと思っております。最後に一人日本に残してきた妻には毎日支えてもらいました。いつか一緒にまた行きたいものです。有難うございました。
夕日に旅立つ飛行機.jpg

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コメント 3

竹内

すばらしいfellowship report 非常に参考になりました。

実は私も2010.2月よりドイツにAO fellowとしていくことになりました。

ちょっとご相談したいのが、インターネットについてです。
ご自身のパソコンから現地でインターネットやメール、ブログを使われていますが、どのような方法を使われたのでしょうか?病院内や宿泊先ではどうされていましたか?
有線LAN 接続もしくは、無線LANもしくはモバイルデータ通信(カードタイプ)でしょうか?

基本的な質問ですみません。

竹内 直英
takeuchinaohide@gmail.com

by 竹内 (2010-01-16 18:18) 

BobbyOxili

<a href=https://kupludom24.ru>Продам дом Красноярск</a>
by BobbyOxili (2021-06-29 10:35) 

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