2009/9/19 独り観光ツアー [休日]

8:00 起床。昨晩は時刻表や観光ガイドとにらめっこして予定を立てていた。天気が気になっていたが、幸い雨は降っていない。曇天だが少し晴れ間も覗いている。観光ツアー決行としよう。
9:00 出発。隣の大学まで歩いて散歩する。大学内をふらふらとしてちょっと買い物した後、ATM機よりお金をおろす。
9:30 バスで中央駅に向かう。バス内の機械で料金を払おうとしたら運転手に止められた。何やら言っているが良く解らない。今日はお金要らないのか?そう言えば誰も払っていない。今日は払わなくて良いのだろうか?良く解らなかったが払わずに済んだ。
10:00 チュービンゲン中央駅で軽くパンなど買って食べ、切符を購入。まずは鉄道模型ファンの憧れの地であるゲッピンゲンを目指すことにしていた。ポイチンゲンという駅(シュトゥトガルトに向かう途中)で乗り換え、ウルム方面の列車に乗り換えるのだ。
10:13 出発。今日は特急・急行は使わずに普通列車や快速のみで移動する予定にしている。天気も少し回復してきてまずまずだ。快速列車も悪くない。家族連れ・一人・若者数人など楽しそうに座って列車に揺られている。言葉は解らないが、何となく雰囲気は理解できる。
11:00 そうこうしていると、ポイチンゲン駅に到着した。比較的大きな駅だ。乗り換えなどでの交通の要所なのだろう。ゲッピンゲン方面行き列車の出発まで時間があるので、駅の本屋をうろつく。店員さんに覚えたてのドイツ語を試してみる。何とか通じた。やはり、いくら本で勉強していても、実際に少しずつ使わなければ身に付かないのだ。
11:35 出発。列車は何だか込み合っている。特にカメラを持った人たち(家族連れも多いが、年配の方々など)がやけに多い。しかも列車の車窓から風景を眺めていると、あちこちで鉄道マニアっぽい人たちがポイントでカメラを構えファインダーを覗いている。絶好の写真ポイントなのだろうか?と不思議に思っていた。
12:00 ゲッピンゲン到着。何と蒸気機関車やレトロな列車が駅構内に何台も並んでいるではないか!
ゲッピンゲン駅で蒸気機関車.jpg
ようやく理解できたのだが、どうもこの週末はメルクリン博物館(鉄道模型の老舗メーカー)の記念行事(創業150周年記念)に合わせて、駅で催し物のようなことをしていたのだ。道理で人が多いと思った。写真をバチバチ撮りながら(鉄研時代を思い出すな・・・)人混みの流れに従って歩いていくと、博物館行きの送迎バスが出ていることが判明。
12:15 メルクリン博物館に到着。天気も良くなり少々暑くなってきた。凄い人混みである!出店なども出ており、屋外でビールを飲んだり、ウィンナーやポテトを頬張って楽しんでいる。ちょっとしたお祭りのようだ。入口も長蛇の列が出来ており、内部への入場者を制限している。その列に一人加わった。何だか熱気で熱い・・。
メルクリン博物館入口.jpg
12:30 ようやく内部に入ることができた。内部は鉄道模型の陳列、巨大なジオラマが展示されHOゲージ(模型の規格で結構大きい分、私が小・中学校時代に集めていたのは小さい規格のNゲージだった)が走っている。昔、こんなのに胸ときめかせていたな~と懐かしく思い出す。あの頃集めたNゲージはそう言えば今どこに行ってしまったのだろうか?
HOゲージ巨大ジオラマ.jpg
13:00 軽く興奮しながら中をしばし見学していた。中には買い物かごでどっさりまとめ買いするおじいさん(結構高価なのに・・・)や真剣にレールを見極めている若者。どうやら上客は年配の方達のようだ。商品として陳列されているのは規格の大きいHOゲージやZゲージしかないようだ。土地の広いドイツではNゲージは流行らないのかも知れない。
13:10 外でイイ匂いがするので昼食をすることにした。厚手の牛肉をパンに挟んだものを注文。ビールにそそられたが今日は移動が多いので控えてコーラにする。しばし、外のテーブルでのんびりした後、駅に戻ることにする。
13:30 周回バスに乗り込むが、ここも満員である。何カ所かで開催されており、その会場間もつないでいるようだ。時間がないので他は見なかった。
14:10 ウルム行き列車に乗り込む。ウルムは人口12万の街で比較的大きく、世界一高い大聖堂とアインシュタインの生まれた土地として有名な所だ。車内でガイド本を読みあさる。しかし、地球の歩き方は実に便利な本だ。世界の辺境の詳細な情報まで網羅している。列車に揺られながら、その地道な情報収集に関心しながら眺めていた。
14:50 ウルム駅到着。なかなか大きな街である。若者が奇抜な格好(パンクっぽい!?昔のヘビメタバンドKISSを連想させる)をして駅前でたむろしていた。こちらではこのようなファッションがナウい(死語?)のだろうか?まずは、大聖堂を目指してみる。街の中心のミュンスター広場へ向かって伸びる歩行者天国のような通り(バーンホーフ通り)を進む。途中2人組の銅像を模したパフォーマンス(瞬きもしていない!?)を眺めたり、本屋に入ったり(好きですね~)して過ごした。視界に突如、大きな大聖堂が現れる。。。かなりの存在感だ。全景をカメラにおさめるにはこの辺りからでないと難しいなと自分で自分を撮ろうとしていると、親切そうな若者が撮ってくれた。
大聖堂を遠くに望む.jpg世界一高いウルムの大聖堂.jpg
15:30 大聖堂の内部を見学する。ステンドグラスやレリーフに特徴があり、内部の教会は吹き抜けでとても広い。しばし感動して中でぼっーとしていた。高い天井から吊るした大きな振り子が緯度を示している。また、ロウソクがゆらゆらと幻想的な一角もあった。高さ141mの展望台まで上がれたようだが、今日は諦めることにした。
15:50 アインシュタインのユニークなモニュメントを見に向かう。少し離れた解りにくい場所なので、インフォメーションセンターで確認し向かう。やはりちょっと迷ってしまう(殆ど標識のようなものはないのだ)。地元ではあまり有名な所ではないらしい。
16:10 何とも寂しい場所にあるものか?と少々気落ちしたものの、偉大な物理学者アルバート・アインシュタイン(1879-1955)に敬意を表して記念撮影する。
ユニークなアインシュタインモニュメント.jpg
16:30 駅に帰る途中、色鮮やかな壁画と華麗な天文時計に日時計が取り付けられている市庁舎や、ドナウ川に沿った城壁付近を散策する。このドナウ川はの対岸はバイエルン州になっているようで川が州境になっている。ドイツは他にも川が国境になっている所も多い。うろうろ歩いていると何だかちょっと傾いた家がある。この中はホテルになっていて、ちゃんと健全に営業しているという。ここら辺は漁師の一角と呼ばれ、中世風の家並みがロマンティックであった。
17:12 もう帰っても良かったのだが、ギーンゲン方面行き列車の出発のタイミングがちょうど良かったので、もう一ヵ所足を伸ばすことにした。このギーンゲンはテディベアの故郷でシュタイフワールドというテディベアの博物館があるのだ。10月までは19:00まで営業しているそうなので、立ち寄ることにした。
17:45 駅に到着。とても小さなのどかな駅だ。このシュタイフワールドくらいしか見どころがないようだ。途中日本語の標識もあったので日本人観光客が多いことを伺わせる。
シュタイフワールド.jpg
17:50 急ぎ足で博物館へ。入場は18:00までだったのでギリギリセーフだった。どうやら最後の入場者だったみたいで、内部の案内は自分一人で日本語のガイドが流れながらゆっくりと回ることができた。何とも贅沢だった。
テディベア劇場.jpg
内部は子供は喜びそうであるが、大の大人一人だと何となく気恥かしい気分となる。中の入場者も殆どいなくなっていた。テディベアの誕生秘話やら製造過程コーナー、広いお土産物屋など、愛好家にとっては涎が出るのかも知れないが、イマイチ興味の沸かないおじさんはぶるぶらと感心するのみだった。
18:40 まだ外は明るい。テディベアの形の街灯の道を通り、市庁舎付近を散策し駅に戻る。
19:10 ギーンゲン出発。ウルムに向かう。途中でデジカメのバッテリーが切れてしまう。今日はあちこち撮りまくったからかな~。とちょっと消耗の早さを気にする。
19:50 ウルム駅で軽い夕食(ピザ・ジュース)を摂り、乗り換え列車を待つ。途中DB(ドイツ鉄道)の案内のおばさんにテュービンゲン方面行きの一番早い列車を尋ねに聞きにいったら、その掲示板に書いてあるでしょう。と言わんばかりにちょっと怒った調子で答えられる(こちらは異国から来たんだ。不慣れな案内だから確認で聞いてるんだよ!と内心怒っていたが気弱な私は黙っていた)。また、周りは騒々しく、どうもどこかでサッカーの試合が終わった後みたいで、赤・白のユニフォームやマフラーを持った若者がビール・ワインを飲んで騒いでいた。実に騒々しい。。。(楽しそうだけど)。
20:10 ウルム出発。列車内も混雑している。週末だからだろうか?若者が多い。ちょっと眠くなった。
21:10 ポイチンゲン到着。チュービンゲン行きの乗り継ぎが悪い。まだ営業している駅構内の店があったので、時間潰しにと入る。最近、野菜が少ないかもと思っていたのでサラダを頼み、ちょっとビールでも飲むか!と柄の面白い瓶ビールを頼んでみる。味はイマイチだった。ちょっと辛い?後味が良くないのだ。仕方なく口直しにチョコアイスを購入。
21:45 出発。今日はかなり遅くなってしまった。どうも列車の乗り継ぎが悪かった。特急だと早いのだが。まあ各駅停車の旅だから仕方がないのかな。
22:20 チュービンゲン到着。この時間でもかなり人が多い。土曜日だからだろうか?バスに乗り込んだ。日本人っぽい夫婦も乗っていた。大学病院前で降りた。どこかの留学生なのかも知れない。
22:40 帰宅。結構歩き回ったので少々疲れた。ゆっくり湯船に浸かって休むのであった。
24:30頃 就寝。

2009/9/13 ホーエンツォレルン城へ [休日]

7:30 起床。今日は早めに行動することとしていたので目覚めも悪くない。天気も良好なようで安心した。昨日断念したホーエンツォレルン城を目指すことにしている。
8:30 さっと朝食を済ませて駅に向かう。もうバスに乗るのにも慣れた。
8:50 中央駅に到着。9:00発の列車に乗る予定だったので急いでチケット売り場へ。イマイチ自動販売機の購入の仕方が複雑なので直接窓口で購入する。何とか間に合った。
9:00 ローカル線に乗り込む。目指すHechingenは古城が売りの小さな街である。Tuebingenからは列車で20分程度で到着する。
9:30 駅は無人で降りる客も少ない。本当に観光地か?とちょっと疑問に思ったが、お城の案内は大きく出ている。日曜日にバスは出ていないようなので、仕方なくタクシーを利用することにした。途中タクシーの窓から城が現れてきたので、窓を開けてくれと運転手に頼むが、今は逆光になるからあまり良い写真は撮れないよ、帰りに撮った方がよろしいと言われた。確かに。。。坂道を緩々と走っていくと、まだ到着していないのに下ろされる。どうもここから先は一般車は通行禁止なのだと。ここから歩くかシャトルバスも使いなさいと言われた。
9:50 ちょっとしたハイキング気分を味わうためせっかくだからと歩いて登ることにした。
古城までの歩道.jpg
整備された緩い階段が続き15分程度歩いただろうか?お城の入口に到着した。家族連れがいて入場券を求めていた。4EURだ。まあまあかな。まだ早いせいか観光客はまばらである。らせん状に城内を上がっていくと目的地に到着。このお城は有名なノイシュヴァンシュタイン城とほぼ同時期に建てられたようで、良く比較されるようだ。しかし、こちらは地元のドイツ人はあまり行かないとのこと。造りは武骨で重厚な雰囲気のある綺麗なお城であった。
ホーエンツォレルン城1.jpgホーエンツォレルン城2.jpg
10:30土産物屋や内部をウロウロしてみたが、行ける所が少なく少しガッカリしていたのだが、どうも中を案内してくれるツアーが随時行われているとのこと。追加で4EUR支払って、その城内見学ツアーに参加することにした。10人ほどの集団の中に一人日本人っぽい女性がおり、どちらともなく挨拶した。真面目そうな学生さんで愛媛から来たとのこと。ちょっと讃岐うどん話で盛り上がり、久しぶりの日本語で嬉しくなった。ツアーの方はドイツ語でされるているので、聞いているようで聞いていなかったのだが、中はプロイセン王の王冠など財宝の数々には目を見張るものがあった。残念ながら撮影禁止なのだった。
11:30 観光客も増えてきて賑やかになってきた。携帯の電波が不安定だったので何か連絡があったらと心配になる。少し早いが昼食をとることにした。同じ日本人で無視するのも変だったので、一緒に食べることになった(ドイツ文化ですので)。彼女は3週間のドイツ語語学研修に来ていて、明日フランクフルトから日本に帰国するのだとのことだった。ベルリンの近くのWitterbergとかいう街(ルターが宗教改革を始めた所らしい)のホストファミリーの家に滞在していたのだと言っていた。その語学研修は日本人受講者が多く、結局日本語を使うことも多かったと残念がっていた(こちらは全然日本人がいない所で完全アウェーなのに・・・)。天気も良かったし、ウィンナーにビール(レモネード入り)、食後にケーキ(有名なSchwarzwalder Kirschtorte:黒い森のサクランボケーキ)とコーヒーを頼んだ。観光地だけあって値段は結構高かった。
いかにもドイツっぽい昼食.jpg
13:10 彼女は始め夕方までここにいる積りだったらしいが、それ程時間を潰せる雰囲気ではないことが解り、帰りもタクシーをシェアするということで駅まで一緒に戻ることになる(タクシー代もばかにならないのでちょうど良かった)。
13:30 行きのタクシーの運転手さんに言われるごとく、帰り際に遠くにそびえるホーエンツォレルン城をパチリとおさめる。
遠くホーエンツォレルン城を望む.jpg
13:45 Hechingen駅に到着。土曜日しか運行されていない便もあり、混乱したが、Tuebingen行きを探す。彼女はStuttgart経由でFrankfurtに行くということだったが、乗り継ぎが悪いようで結局Tuebingenまで一緒となる。ドイツ語は上達しなかったと言っていたが、幾つか有用な単語・フレーズを教えてもらったりした。有難う。
14:30 Tuebingen中央駅に到着し彼女とお別れした。さて、今日は買出しに行こうと思っていたので駅から歩いてスーパー方面まで向かった(結構遠い・・)。途中、詩人のヘルダーリンの塔(ネッカー川沿いの船着場の前にある)に入場したり、本屋に立ち寄ったりして過ごす。
ヘルダーリンの塔.jpg
16:00 スーパーに到着したが、何と日曜日は完全にお休みなのだった。。。そう言えばRahmanianがそんなこと言っていたなと今になって思い出す。ショックで一気に疲れが増した感があった。とぼとぼとバス停まで向かった。
16:30 バスは程なくやってきたので乗り込みBG病院に向かう。バスの乗客の中にまた日本人みたいな二人組がいた(ここでは珍しい・・・。今日はやけに日本人に遭う日だ。だが、出来るだけ接触は避けることにしよう)が、バスを後にするのであった。
17:10 病院に向かい、PCを開くことにする。少したまった作業をしておこう。メールも溜まっているようだ。
19:00 Casinoに寄って、パン、チーズ、ハム、フルーツ、ヨーグルトなどをゲットしておく(今日買出しできなかったから・・・)。
19:20 部屋に戻り明日からの1週間に備えることにしよう。
24:00 風呂にゆっくり浸かったのち就寝とする。

2009/9/12 シュトゥットガルトへ [休日]

8:00 起床。良く眠れた。窓を開けると天気も良い。しかし少し肌寒いので外出するならジャケットが必要な感じだ。
9:30 朝食を済ませ、バスで中央駅を目指す。BG病院周囲の環境は緑が多く天気が良いと実に気持ちが良い。自然に深呼吸をしてみたくなる。
10:00 中央駅内で時刻表を確認する。まだこの時点で行先の最終決定はしていなかった。近くの有名な古城方面行き列車の出発タイミングが悪かったので、シュトゥットガルトに向かうことに決めて切符を購入した。こちらの駅はどこも改札というものがない。駅構内には自由に入れてしまうし、そのまま列車に乗ることもできるのだ。その代わり駅構内にはたくさんの自動販売機が設置してあるのでそこで購入する。規律を守る人種だから不正乗車などはあり得ないのだろうか?どうも聞いた話では不正乗車がバレた時の罰金がかなり高いとのことである。少し時間があったので付近をぶらつく。
10:40 チュービンゲン中央駅を出発。二階建ての急行に乗り込む。車窓から外の景色を眺める。富士通提供の息の長い小粋な小番組「世界の車窓から」気分である。とは言うものの、ここら辺の景色にあまり見どころはないようなので、今後ロマンチック街道やメルヘン街道やらに行く時の楽しみにしておこう。
11:40 約1時間でシュトゥットガルト中央駅に到着。ここは終着駅のようになっている(フランクフルト中央駅もそうだった)。ここに到着してまた出発するというスタイルになっているので列車に乗り込むのがたやすい。私が小さい頃(鉄道クラブ)上野駅に写真を撮りに行っていた時代はこんな感じだったような・・・。終着駅の風情とでも言うのだろうか?列車がざっと並んでいるので見るのが楽しい。
12:00 目抜き通りを目指し歩く。駅の建物にはメルセデスメンツのあのマークが掲げられており、ここがベンツの町であることを印象付けている。
ベンツマークが目印のシュトゥトガルト中央駅.jpg
12:30 ケーニヒ通り入口にインフォメーションセンターがあったので立ち寄る。ちらほら日本人に遭遇する。後から行くつもりのベンツ博物館への行き方を教えてもらった。簡単なガイドをゲットしてそこを後にする。通りは歩行者天国になっており、オープンカフェなどが並び両サイドにはたくさんの店が軒を連ねている。しばし歩いていると急に開けた場所が現れてきた。宮殿広場で芝生もあり多くの人がのんびり過ごしている。
宮殿広場前.jpg
カフェで座っている人たちは大概ビールを飲んでいる。マルクト広場(露店などが並んでいる)などを眺めながら歩いて少し小腹が空いてきた。行列が出来ている店があり、何やら旨そうな匂いがするので寄ってみる。カレー風味のウインナーパン添えみたいなメニュー(Curry Burust)が目に留まる。薄めたポカリを持参しているので、これだけ注文し立食で軽食とする。
マルクト広場前.jpg有名なcurry burust.jpg
13:10 VfBシュトュットガルトの熱狂的ファンの集まるグッズショップなどに立ち寄ったりしながらぶらぶらした。だいたい大まかには歩いたので、次には地球の歩き方でチェックしていた州立絵画館に向かうこととした。
13:45 駅方面に戻り、その外観が目を引くStaatsgalerieに到着。中でカメラと荷物をロッカーに預けさせられ見学することとなった。美術館などを訪れるのは何年ぶりであろうか?日本国内で行ったのはかなり前かも知れない。。。たまにはアートな時間を過ごすのも悪くはない。結構、中は広く案内図がなければ現在地が解らなくなってしまう。また、驚いたのは係員の数が非常に多いことだ。こういう人たちは一日中ここら辺で佇んでいるのだろうか?おそらく芸術員か何かで、絵画の詳細を質問したら細かな薀蓄を語ってくれるのかも知れない。ピカソ、モネ、ゴーギャン、ルノワールと言った誰でも聞いたことがあるような有名な画家たちの作品がある。これには驚いた。またポップアートなど近代美術の数々も陳列されており、とても新鮮なのであった。ちょっとした優雅な時間を過ごすことができ満足できた。
15:20 中央駅から2駅ほど離れた場所にメルセデスベンツ博物館はある。そこはのどかな無人駅で、降りるとおそらく同じ目当てっぽい家族集団がいたのでくっついていくことにした。無論、この駅はこの博物館を目指す人くらいしか乗り降りしないのかも知れないが。。。
15:30 途中サッカー練習場を横目に見ながら到着。新装オープンしてまだ間もないと言うその建物は実に斬新で近未来的な雰囲気を醸し出している。メタリックの二重らせん構造のような佇まいである。
有名なメルセデスベンツ博物館.jpg
8EURの入場料は少し高いと感じたが、日本語版のガイドフォンまで貸してくれ(退場の際にはそのストラップをプレゼントしてくれるのだ)るし、内容も充実していて満足できた。
ベンツのクラシックカー.jpg
特にその歴史的背景との関わりなどは世界史の勉強にもなった。地下にはグッズショップなどもあり、ベンツユーザーには堪らないラインナップであること間違いなしである。
17:00 とぼとぼと一人で駅に向かって歩いていると、正面から英語で「すまないが今時間は何時だろうか?」と尋ねてくる青年がいた。「PM5時ちょうどだよ」と言ってその場は別れたのだが、駅のベンチで列車を待っていると再び彼と遭遇した。自分がどちらに行けば良いのか解らないと言う。どれどれとイロイロ聞いてみてあげると、Goldbergという駅に行きたいらしく、ガイドを調べてみるとStuttgart方面列車に乗れば良いことが解り安心する。彼はイスラエルから来たエラオ?といかいう学生で一人で旅行に来ているのだと。イスラエル(ユダヤ人)はドイツが嫌いなんじゃないか?とちょっと失礼なことを聞いてみたが、それは難しいな~とか言って考え込んでいたが、でも自分はそんなことはないんだとか言っていた。ドイツは綺麗だし、女性も美人が多いとか若い学生らしいことを言っているのだった。良い旅を!ということでちょっとした会話は終わりとなった。こういう予期しない出会いが旅の醍醐味かも知れない。
17:30 中央駅付近をぶらつく。チュービンゲン行き列車はまだ時間がありそうだったので本屋で立ち読み(眺めるだけ)したり、ちょっと美味しそうなフルーツジュース屋に立ち寄ってフレッシュジュースを絞ってもらい飲み干す。チケットは往復で購入していたのでまだ時間に余裕はあった。夕食はマックのセットを買い込み列車で頂くことにした(またジャンクフードだ・・スミマセン)。
18:20 出発しチュービンゲンに向かう。今日は良く歩いたので途中でウトウトしていた。終点なので安心だった。列車内は結構込み合っている。
19:20 チュービンゲン中央駅到着。バスでBG病院に向かうが降車ボタンを押すタイミングが少し遅かったので通り過ぎてしまった。。。残念ながら次の停留所がエライ遠くて、歩いて戻るのに一苦労してしまった。少し外は暗くなり始めていた。
20:00 病院内をうろついていると、Welling医師が早足で急患室に向かっているのが見えた。いったん部屋に戻って荷物を置いてちょっと急患室を覗いてみるか?
20:20 Weiling医師が患者の対応をしていた。今日の当番のようだ。普段カンファなどではあまり愛想が良くない方なので、話は殆どしたことがなかったが、色々聞いていくと親切に答えてくれるのであった。今日は1例激しい手部の外傷があったみたいだが、欠損が多く再建することはできなかった症例があったんだと言っていた。月曜にカンファで出るからまた見ておいてよとか言っていた。急患で何か興味深い症例があったら呼んでねと言って別れた。そう言えばまだ再接着の症例には遭遇していないが。。。
21:00 部屋に戻り、今日の出来事をまとめたりしよう。
24:00 夜はゆっくりと過ごして就寝する。

2009/9/6 日曜日 街に散策へ [休日]

8:00 起床。昨日はドイツで初めてお酒を飲んだので少し酔っていた。昨晩も風呂に入らなかったので朝風呂だ。今日は天気がまあまあ良い。街に出てみよう。
9:00 こないだのflap手術を忘れないうちにスケッチにしたためておこう。色鉛筆も持参しているし。ちゃんと記録に残しておかないと忘れてしまうから。
10:00 インターネットをしに病院に向かう。朝食は昨日買ってきた牛乳や食堂でゲットしたパンのみと質素なものだったので、このまま昼はCasinoで食べることにしよう。
11:50 まだあまり昼食をとっているものは少なかった。今日はマカロニっぽいものをキノコとチキンで味付けたものがメインで、あとはSuppe、Salate、Apfelsaftを追加した。途中英語を話す集団が入ってきて食べ始めた。かなり盛ってもらってるな~?何だろうこの人たちは?
12:30 いったん部屋に荷物を置いて歩いて街に向かおう。天気はいいので気持ちが良い。まずは隣の大学病院を見学しに行ってみよう。
UniKlinikTuebingen前.jpg
先日Rahmanianと訪れていたので何となく間取りは解る。メインエントランスの脇に銀行のATMっぽいのがあった!Plusのマークがあるぞ。ヨシ。西日本シティのカードでお金をおろせそうだ。英語表示もあり安心。難なく100EURおろすことに成功。しかし夕方までしか使えないみたいだ。また必要ならここに来よう。院内をぶらつく。歴代の偉人?的な人達の写真が並べて掲げられていた。中に有名なPerthesやKirshnnerの名前があった。そうかここはドイツでも指折りの名門大学だそうだからな~。ペルテス先生の写真はhip班チーフの大西隊長に早速送ってあげよう。
かの有名なKirshner先生.jpg
地図を片手に坂道を下って街を目指す。所々写真におさめる。まだもの珍しいもんだからいっぱい写真を撮ってしまう。だいたいどこでも絵になってしまう街だ。
チュービンゲンで有名なPhot spot.jpg
13:30 観光名所の古い城跡(ホーエンチュービンゲン城)を目指す。先週ぶらついた広場なども通り、高台にあるそれを目指す。
ホーエンチュービンゲン城.jpgきれいなお庭.jpg
石畳の古い街並みはここもどこでも絵になる。またここから街を見下ろす景色も素晴らしい。屋根の色がレンガ色で統一されパステルトーンの家々が美しい。映画魔女の宅急便でキキがほうきに乗って空から見下ろしている景色に通じるものがある。日本ではとても見られないない景色。妻が見たらきっと喜ぶだろう。
レンガ色屋根の街並み.jpg
14:30 途中行列のできているアイスクリーム屋が気になり小さいApfel味のアイスを買ってしまった。ドイツ人は大人でも(特に女性)結構ペロペロ舐めながら歩いている。先週買ったテュービンゲンのガイド本がドイツ・イタリア・スペイン語版だったので、ドイツ・イギリス・フランス語版に取り換えてもらいにインフォメーションセンターに立ち寄る。またちょっと絵葉書を購入。
インフォメーションセンター.jpg
15:00 川の畔の一角にレストランがあり皆座ってのんびりしているので見に行ってみる。たいがいここらは屋外で外を眺めながら食べるのがスタイルなようだ。ちょっと陽気なドイツ人に交じってビアで一人乾杯といくか!ウインナー(サラミっぽい)、短く太いキュウリ(1本そのまま)のピクルスとネッカーリバービアという地ビール(ちょっと濁っているがまあまあイケる)をオーダーした。ボーっと川を眺めつつ絵葉書を作成。しかし妻以外は住所が解らないことが今になって・・・。東京の自宅の住所も覚えていない。今になってちょっと反省する。
ネッカー川畔で独りビア.jpg
16:20 ちょっとほろ酔い気分で駅方面に歩きだしぶらつく。帰りはさすがにバスで帰ろう。しかしバスチケットの買い方がイマイチ解らない。何だかタダでも乗れてしまいそうなのだ。見よう見まねで販売機で購入。
17:00 病院内を通り部屋に帰る。日曜なので患者さんの家族たちが多く見舞いに来て外のベンチなどで面会している。日本ではなかなかこれほどのオープンスペースはない。実にのんびりしていて良い。治療面でも効果が高まりそうだなと感心する。
19:00 ちょっと部屋で休んでいた。Rahmanianから借りていたflapのDVDを見てみる。
20:00 小腹が空いたのでCasinoで夕食をとる。相変わらずのメニューだ。しかもただっ広く薄暗い食堂内で一人で食べるのである。いつも暖かく楽しかった自宅の夕食が恋しい。
20:30 インターネットをしにくる。ブログが凍結していたのでせっかくだからこの際今までの日記をアップしてみよう。しかしまだ画像の添付の仕方が良く解らない。
22:00 ちょっと疲れてきたので日本のニュースなんかをみてみる。
23:00 もう疲れたので部屋に戻ろう。今日はお湯を張ってお風呂に入ることとした。気分爽快となり、まだ聞き取りできないドイツ語放送を見ながら休む。
24:30 就寝。また明日から新しい1週間だ。これがあと7回繰り返されるのだ。Fight!

2009/9/5 Rahmanian邸に招待 [休日]

7:30 起床。初めの頃(5階)とは部屋が代わって2階になったので朝日の入りは悪い。昨日はトータル12時間以上は寝ていたかな?まさか時差ボケではないが今日が休みの安堵感や溜まった精神的疲れのせいかも知れない。
8:15 食堂へ。先晩はあまり食べてなかったのでフルーチェ様の大きなヨーグルトも追加。いつもの食堂会計担当女史に挨拶。彼女でドイツ語の勉強を少しずつしていこう。日本語を覚えようとしていてくれるので何となく嬉しい。
8:45 Rahmanianの部屋で仕事開始。インターネットなど。ふせっちにファイル付きのメールを試したが容量オーバーなのかネット環境の悪さなのかエラく時間がかかった上、しかも途中で止まってしまい結局は断念。。。
9:30 病院のキオスク(売店のこと)に買い出しに行く。歯磨き粉がなくなってきたので買っておこう!Haben sie~?とかIch mochte gern~などと覚えているフレーズを使ってみる。通じるとやはり嬉しいもんだ。まだまだこんなレベルだ。8週も経てば少しは上達するだろうか?アグネスチャンは30年以上も日本にいるけど日本語の発音いまだに下手だな~とか関係ないことを回想する。要は気持ちの持ちよう、気合いの入れようか?
11:00 今頃大学では他大学卒業生向けの医局説明会をしている頃かな?と思う。一人飯塚病院の救急の先生が興味を示していたので情報を教えておいたがちゃんと行っただろうか?エレベータ(全面ガラス張り)から外を眺めながらふと思った。
天気はイマイチ.jpg
12:50 Casino(ここの食堂の名前)で昼食。食堂のおネエちゃんとちょっと覚えたドイツ語で会話してみる。Erbseneintopfとか言う名前のマカロニやウインナー入りのジャガイモのお粥みたいなスープだった。まあまあ旨い。
Erbseneintopfという食べ物.jpg
13:15 Rahmanianから連絡があるはずなので待っているがなかなか来ないので絵ハガキでも書こうっと。ここからだと着くまでに何日かかるのだろうか?
13:50 ようやく遅れて連絡が入る。CT室でこないだのflapの画像を調整したり取り込むからということなので向かった。休日でも放射線担当は必ず常勤している。急患がない時なら色々指示すれば働いてくれるみたいだ。また彼はプレゼント作戦でもして協力体制に仕向けているのだろうか?
15:00 何だかんだ調整したり、彼が来週ドイツの学会で発表するスライドのアニメーションを手伝ったり(Pewerpointが古いversionなのでちょっと不便、しかも彼はまだまり使いこなせていなかった。ちょっと得意げに教えてやった。香川で学会のために遅くまで前原先生なんかとアニメーションに凝ってスライド作ったりしていたことがこんなトコで役立つのだった)。外はまたちょっと小雨が降ってきた。
16:00 彼の車でスーパーに買い出しへ連れて行ってもらう。牛乳や卵ヨーグルトなんかを買っておこうと思う。彼も奥さんに頼まれた買出しがあるらしくかなりごっそり買い込んでいた。ドイツのスーパーは買い物袋をくれない。また使用済みのペットボトルやビンを回収し選別する機械が置いてあり、その量に応じて幾らかバックしてくれるのだ。そのレシートをレジに持っていくとその分差し引いてくれる。なかなか良いシステムだ。彼いわくドイツは結構エコロジカルなんだとか。
17:00 彼の自宅に案内してくれた。街からちょと外れ自然の残った閑静な住宅街のような土地に何と一軒家を構えていた!しかも地下の部屋は他人にレンタルしているのだと言っていた。日本の大都市近郊で購入したら推定1.5億円はくだらないのでは?思いっきり差を見せつけられた。彼の奥さん(ドイツ人)のシモーネと2歳の息子アンドリューだったか?に挨拶をした息子は初の日本人に会ったのか始めは人見知りをしていた。シモーネと息子がどかかに出かけている間にパスタを作ることになった。。。何だか一緒に手伝うハメになった。御馳走してくれるみたいだから手伝おう。赤ワインをチビチビやりながら食材を適度に摘まみつつキャッキャと中年おっさん2人が台所で料理しているのである。ドイツの片田舎で何してんのやろ?と思いつつも結構楽しいのであった。
18:45 エビをベースにニンニクトマト、チーズ、バジリコなどのペーストを作ったちょっと平麺のパスタだ。ゆで加減はアルデンテとした。奥さんらが帰ってきて何だかちょっと注文して(結構傍から見ると立場的に奥さんは強そうなのであった)、ちょいと手伝いつまみ食いして息子とまたどこかに消えていった。
本日のごちそう.jpg
19:15 夕食開始。息子はせわしなく動き回り、ちょっと慣れてきたのか自分のおもちゃを見せてくれたり、ハーモニカを吹いてくれと持ってきたりした。こんな時超上手かったらヒーローになれるんだろうけどなあ~と残念がる。。。ご馳走の方はなかなかの美味だった。シモーネは薄味の方が好みみたいだがRahmanianは結構塩を追加したりして何だか文句を言われている(ここはかかあ天下か?)。
シモーネと息子.jpg
20:50 息子が眠そうにして奥さんと二階に上がっていったのでそろそろお暇することとした。彼には将来偉くなってもらって、今後学会なんかに招待してくれよと約束した。彼は結構本気で教授クラスの立場を狙っているのかも知れない。
将来偉くなれよRahmanian.jpg
21:15 病院まで送ってもらった(そういえば彼は控えてはいたがワイン飲んでいたが・・・、まだドイツは飲酒運転に対して認識は甘い)。ガーン!部屋の鍵がないのに気づく。おそらく彼の車の中に忘れてきたのだろう。夜間救急受付で彼の携帯の番号を教えてもらい連絡してみる。探してくれて結局後部座席に落ちていたことが判明。すぐ持ってきてくれるかと思いきや、いったん彼は病院に合鍵がないかを確認しあればそれを使ってくれと言っていた。面倒なことは極力しないのだろう。しかし合鍵がないことが解ると車で戻ってきてくれて渡してくれるのだった。
21:30 救急受付のおばちゃんにちょっと世話になった。コーヒーを出してくれるというのでお言葉に甘えた。クロアチア系のドイツ人で今日は急患も少なく今は暇なのだとのこと。パートで働いていると。英語が同レベルだったのでちょっと気が楽だったのだった。明日スシを食べに行くんだと言っていたので、「オイシイ!」を使ってみてと言っておいた。
23:30 部屋に帰ってサッカー番組を見ながらちょっと本を読んでいたら眠くなり就寝していた。

2009/8/30 病院で待ち合わせ [休日]

7:00 目覚める。アパートは東に面しているので朝日が早いうちから部屋の奥の方に入ってくる。夏は緯度が高い分日が長いのだ。ここは南ドイツだが北海道よりも緯度は高いんだということを改めて思った。
閑散とした室内.jpg
8:30 昨日の受付の人の話では、今日の9:00~10:00頃に担当の先生が面会してくれるということになっていた。自宅に電話するので(部屋に院内電話の備付あり)待機しておいてくれと言われていたのだ。何だかそわそわする。外に散歩に行きたいがままならない。
10:00 昨日の続きでドイツ語会話の勉強をして過ごす。しかし一向にTELがないので心配になり受付に連絡してみる。昨日と同じ女性が電話口へ。今から連絡してみるからと。・・・・。10分後に受付に来てくれとのこと。???。こちらから電話するんだったのか?何だか良くわからないがまあ行ってみよう。
10:20 Guten morgen! 少しわざとらしく大声で挨拶してみた。しかし反応薄っ!逆に気恥ずかしくなるやん。残念↓。そこでまたまた待たされる。20分位待ったところで、まだかよ~的に受付女性に詰め寄ると。すまなそうに担当に連絡を入れてくれた。もうちょっととのこと。この女性(年の頃40くらいか?ゲルマン女性は年齢が解りにくいな)も可哀想になったので日独友好の印にバッジを進呈した。
10:40 ようやく担当医師(研修の担当なのか、たまたま今日いた人間なのかは不明)がようやく現れた。イランからやってきた医師Rahmanianであった。年齢は36歳。ほぼ同級だ。病院内を一通り説明してくれた後、会った人たちに紹介して回ってくれた。Freut mich! Ich heisse・・・, Ich komme aus Japan.と連呼した。結構話好きの感じでドイツ語でNs達とだべったりしていた。この彼は何となく怪しいのだが、同期のさばちゃんに似た風貌でどことなく親近感を覚えてしまう。
13:20ランチ時になり一緒に食堂へ。ドイツ風とのパスタ(マカロニっぽい)、肉、ズッペ、ヨーグルト、コーラ。Rahmanianは動きは速くはないが結構腰が軽く足りないスプーンや調味料を取ってきてくれたりするのだった。他愛のない会話で過ごした(結構給料のことなどを聞いてくる。日本の給料は安く家賃は高いしおまけに忙しいことを説明しておいた)。
14:00彼の部屋に連れて行ってくれた。何と彼はconsultant doctorということで部屋を与えられているのだ。しかしまだ成りたてなのか他の上級consultant医師達とは違う離れた場所(Ns stationの横)に部屋はあった。余った部屋を改造した感じだった。日本とは偉い待遇の違いである。風格は日本の部長以上のクラスである。同じ年なのに。。。くそ~。色々と今までの経験や日本の医学システムのことなどを興味深そうに聞いてきた。ドイツのシステムも話していたが、手の外科(plastic surgeonも含まれている)の専門になるには医者を卒業して9年以上必要とのこと。
15:00 病棟の回診や処置などがあり(どうも彼は今日の待機医師だったよう)、一緒について回った。明日のfree flap手術予定の青年のムンテラ(さっぱり解らんかったが)を横で突っ立って聞いて(ポリクリの時以来だなこんな感じ・・・)いた。こちらとしては意味は判らないがちょっと頷いてみたり笑顔を振りまくほかないのであった。また院内をぶらつき急に寒い部屋に入っていった。そこは霊安室であったが、何やら解剖の検体の一部を保管していたみたいでゴロゴロと台車にグッズとともに部屋に持って行くのであった。
16:00 いきなり彼のstudyの手伝いをさせられるハメになった。今日は午後からまた街に出てヤカンや鍋を買いに行こうと思っていたのだが。。。まあ興味もあったし付き合うことにした。解剖遺体の腹直筋周囲を切り取ってきて穿通枝皮弁のstudyをするようだ。主要な動脈2ヵ所にエラスタ針を挿入してあった。そこからの穿通枝を探しに行くようだ。彼が展開していくのをassistする感じとなった。アンモニア臭い密室で中年男性二人が顔を突き合わせて作業する様は傍から見てどう映っているのだろうなどと考える間もなく事は進んで行った。コイツはもしかして俺をとことん使ってやろうとか思っているのか?まあいい。様子をみていこう。
17:00 途中コーヒータイムなどありつつもだいたい剥離が終了した。手さばきはお世辞にもあまり上手とは言えない。血管を痛めること多くしきりに解剖遺体は難しいと言っていた。本物じゃないせいか手つきが結構乱暴なのである。
17:40 今度は手術室でマイクロを使うとのこと。自分が手持無沙汰をうだったから気をきかせてマイクロの練習でもさせてくれるのかと思いきや、これもstudyの一環で先ほど露出させた穿通枝の血管にカニューラを挿入するなどの作業のようだ。もう帰ろうにも帰れない雰囲気になったので付き合うこととした。
18:20 手術室に移動し準備を始める。マイクロのセッティングから物の準備など、時には看護婦を呼びだして行っていた。彼は意外と偉そうなのだった。でもバイポーラーのセッティングは解ってなかった。ここでは先ほど展開した穿通枝に水を通してみてリークがないかどうかあればそこを塞ぐというものだ。彼が足りないものを探しに行っては一人にさせられるのでこちらも知らん間に勝手に縫合を行ったりして練習した。色々と言いたいこともあったのだが素直に(まだ研修前だからね~)聞いて従ってあげた。
いきなり腹直筋皮弁が・・.jpg
20:20 片付けも終わり彼の部屋に戻って一息いれた。まだ外は若干明るい。子供がいるから21:00には帰りたいのだとこと。ではBis morgen! 私に食堂の鍵の貰い方や使用方法を一通り教えて帰っていった。
20:40 独りで食堂に行ってみた。パンとチーズ類など大したものはない。毎日こんな夕食だなんて結構ヤバいかも。。。
IMG_0136.jpg
21:00 ようやく部屋に戻った。何か疲れたな~。日記を書こうと思ったがだらんとしてしまい気がついたら23:00になっていた。何もする気も起きずコンタクトを外して就寝した。

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