2009/10/4 バーゼル・フライブルグ強行記 [休日]

8:00 明らかに寝坊した。今日は目覚ましが鳴っていた筈だが全く気付かなかったようである。そんなに熟睡していたのか?しかし天気は快晴で絶好の行楽日和だ。
9:00 予定していた列車にはもう間に合わないので、時間を変更してスケジュールを立てる。
今日は、シュトットガルトからカールスルーエでICEに乗り換え、バーゼル(スイス)を目指す。帰りはフライブルグからライドシェアを利用して車で帰ってくる計画だ。
9:32 テュービンゲン発の快速に乗り込む。部屋から持参したパン・チーズ・オレンジなどでゆっくり朝食を摂る。2階建てのこの列車には幾度となく乗ったが、椅子の背もたれが固定されてしまっているのが難点だ。何度も聞いているので、車内アナウンスはだいぶ聞き取れるようになっている。
10:38 シュトットガルト中央駅到着。バーゼルまでは途中で乗り換えがあるので切符を買うのがややこしい。窓口で買う方が簡単なのだが、まだ時間に余裕があるので、試しに自動販売機で買ってみることにした。意味の解らない単語もあったが、何度かやり直したのち、無事希望通り購入することができた。来た当初は意味不明であったこの自販機も、実は使いこなせればかなり便利なのかも知れない。
11:11 カールスルーエ行きIC(急行)に乗り込む。スピードも速いし車窓からの風景は大したことはない。
11:50 カールスルーエ到着。大きな駅だが終着駅風にはなっていない。フランクフルト方面とシュトットガルト方面からの列車が交わる駅になってるため交通の要所である。
12:00 ICE(特急)に乗り換える。この特急はベルリンを6:30に出発してきている。最終到着地のインターラーケン(スイス)には16:00着なので9時間半ものロングランだ。ICEはドイツの誇るレールスターで最高時速300km/hr。日本で言うと盛岡から博多まで休まずに新幹線で走っているようなものなのだから凄い。
13:00 帰りに寄るフライブルグに到着。ここもかなり大きな駅だ。ここフライブルグにAOのfellowshipとして留学された先生が何人もいるので噂で聞いたことのある街だった。2-3分待ち時間があったのち出発(日本の新幹線のようにものの1分以内で出発するようなことは殆どない)。
13:40 スイスバーゼルSBBに到着。もう国境を越えてスイスなのだが全くのno border感覚である。駅の雰囲気はドイツとは少し異なるが、基本的には一緒。行き交う人々も特別変わらない。言葉もドイツ語が主流のようだ。ここに来た目的は三国国境地点(Dreilaendereck)を見たかったからだけなのだ。寝坊の影響で滞在時間が限られてしまった。まずはインフォメーションセンターに向かう。前にいるオーストラリアから来たというお客が長々と世間話風におばさんと喋っているので、多少イラつきつつ、時間がないので割り込んで、Entschuldigung!(すみませ~ん)、Ich moechite die Dreilandereck gehen?(三国国境地点まで行きたいんですが?)、え~、知ってますよ、それはこの路面電車に乗って、ここで降りて、そこから10分位歩いたら着きますよ。でも周りには何もないですよ?他にも名所はありますけど宜しいですか(ドイツ語で聞いたのに何故か返事は英語・・?)。すみません急いでいるので結構です。有難うございました。と言って路面電車に乗り込む。
14:10 目的地に到着。ここから歩いて10分だと言っていたが、なかなか到着しない。しかもそこら辺一帯は貨物列車の引き込み線のような一角でお世辞にも観光名所とは言えない感じ。若干不安を覚えつつも、早足に標識に従ってその地点を目指す。時々すれ違う人もいたが多くはなかった。途中、観光バスが横を走り抜けていったのでここら辺で間違いないだろうと安心するのだった。
14:20 ようやくそのポイントに到着。ライン河の畔にそれは聳え立っていた。コンコルドのような形のモニュメントで、スイス、フランス、ドイツのそれぞれに面する位置に国旗が描かれていた。足早に訪れ触ってきた。橋を渡って対岸に行くとフランスで、パスポートに判を押してくれると言っていたがそんな余裕はないので滞在時間10分そこそこで後にする。そもそも国境地帯には所縁がある。19歳時に初めて海外一人旅に行ったのがタイだった。その時にもタイ・ラオス・ミャンマーの国境地帯(ゴールデントライアングル)を目指した。当時怖いもの知らずだった私は、そこら辺一帯がアヘンの一大産地であったことを後で知ったのだった。今では記憶の片隅にある懐かしい思い出。
バーゼル三国国境標識.jpg
14:40 駆け足で帰りの路面電車に何とか間に合った。路面電車は街中をゆっくり走ってくれるので、この往復だけでもざっと市内観光ができた気分である。今日はサッカーの試合があるのか、サポーター風の若者の姿がちらほら見られる。中田浩二(鹿島)が一時期所属していたのがここが本拠地のFCバーゼルだった。市内の人々をざっと見た感じでは黒人の比率が何となく高かったような気がする。少なくともドイツよりは。
15:00 バーゼルSBBに到着。急いでフライブルグ行きのチケットを購入。ユーロしか持っていなかったのでそれで支払うとお釣りはスイスフランを渡された。持っていても使う機会もないので、ピザを購入する。ドイツ語で注文し挨拶すると、受付の女性はメルシーとフランス語だった。
15:15 出発。何とバーゼルには1時間半くらいしかいなかった。。。しかし、昔AOセミナーで訪れた懐かしのスイスを少しは感じることができて良かった。
バーゼル駅前.jpg
15:50 フライブルグ到着。こんなに急いでいるのには理由がある。今日は17:00にフライブルグからテュービンゲンに車(ライドシェア)で帰ることを約束してしまっているからなのだ。従って、フライブルグも1時間ちょっとしか居れないことになる。ここに来て朝の寝坊が悔やまれる。仕方ないのでタクシーで最大の名所ミュンスターを目指した。交通事情のせいでエラく遠回りになったがようやく到着。迫力十分の大聖堂だ。
フライブルグ大聖堂.jpgフライブルグ大聖堂広場.jpg収穫を祀る聖堂内.jpg
先日訪れたウルムの大聖堂は高さ世界一だが、色合いや迫力と言う点ではこちらの方が勝っている。多分ケルンの大聖堂が更に凄いのかも知れないけど、これを見ただけでも来た甲斐があったと言うものだ。内部も無料で見学できて、素敵なパイプオルガンの音色に聴き入り、色彩豊かなステンドグラスの芸術にしばし見とれていた。隅っこの方には懺悔室もあった。
重厚なパイプオルガン.jpg聖堂内のステンドグラス.jpg聖堂内の懺悔室.jpg
16:30 そうこうしていると約束の時間が近づく。電話で最終確認してみる。明るく人の良さそうな女性で子供連れのようだ。では30分後に駅前でということとなる。まだ時間はあるので歩いて駅まで帰ることにした。歩いてもさほど時間は変わらなかったかも知れない。
16:50 小腹が空いたので駅前のトルコ料理店でケバブ風のパイを頼んで急いで食べる。
17:00 今駅前にいますけど、どこまで行けば良いですか?駅の目の前に停めている黒の小さいプジョーなんですけどね~。今、目の前に何とかバンクが見えますが・・。あ~、じゃすぐそこよ、などと会話していると対面で手を振っている女性が見えた。こちらも手を振って無事に遭うことができた。そこには、もう一人の同乗者の学生Victor君(テュービンゲン大学で生体化学を勉強中の学生さん、小柄で真面目そう)もいた。ネットの掲示板で募集していた方が先ほどの電話の主、アモン?アミン?(聴き取れなかった)さん(30後半だろうか)、娘のカミラちゃん(5歳)も一緒だ。テュービンゲンの自宅に今から帰るそうだ。
17:10 私とカミラちゃんが後部座席で助手席にVictor君が座った(もし自分が助手席だったら会話に困ったと思う・・)。始めは人見知りしていたカミラちゃんもアメをあげて、三色ボールペンをあげて、メモ帳にドラえもんや今日行った大聖堂の絵を描いたりしてあげると仲良くなった(モノで釣ってるだけか?)。かわいいドイツ語でいろいろ話しかけてくれんだけど残念ながらまだ理解できない・・。雰囲気は汲み取れるので、簡単な手品をして見せたり、日本語で過美羅(裸は止めておこうと思った)と書いてあげる。余り喜んでくれなかったが、お母さんに見せるとお母さんが喜んでくれたので良かった。意味を聞かれたけど、too beauty・・・とお茶を濁すのだった。
少し打ち解けたカミラちゃん.jpg
18:40 途中渋滞の区間が少しあったが、高速(有名なアウトバーン)を順調に飛ばしてTuebingenの標識が見えてくる。この区間なら車の方が列車より早いようだ。
19:00 中央駅に到着。値段は10Eurで良いと言う。こちらとしては良い経験も出来て割安だったからとても良かった。カミラちゃんが写真を撮ってと言うので最後にパチリ。Victor君にも挨拶し、彼は足早にバス停に向かっていった。
最後は笑顔で手を振ってくれた.jpg
19:30 駅でカレーブルストを摘んでからバスに乗り込んでBGに向かう。
19:50 到着。もう外は暗くなってしまっている。今日も良い思い出ができた。
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