2009/9/30 ミュンヘンオクトーバフェストとサッカー観戦 [平日]

6:30 だいたいいつもこの時間に起床するようになった。天気はあいにくの曇天である。せっかくの旅行というのにちょと冴えない感じだ。
7:30 朝のカンファレンスに参加する。今日はベガ(女学生のマウダビの名前)がケーキを振る舞っている。時々誰かがこのような振る舞いを行っている。カンファは特に変わり映えしない感じ。あまり興味深い外傷が最近来ない。Plastic surgeryのカンファでは写真が大事だ。というか写真さえあればその症例は大方予想がつくのである。
8:00 回診に少しだけついてから、今日は留守のRahmanian部屋に行った。今日は手術には入らないで早めに出発する積りだ。朝、教授にミュンヘンに行ってきますと告げてあるので問題ない。教授の反応は何で朝来てるのか?というような感じだったけど。時間には余裕がある。本日宿泊するオイロホステルという若者向けの宿(通常は安くて便利が良いのがウリなのだが、只今オクトーバーフェスト開催中のため値段が吊り上ってしまっている。しかも空室は少なくドミトリー(共同部屋)になってしまった。そこの宿は色々ミュンヘン観光などの情報をメールで教えてくれるとてもフレンドリーな所なのだ。メールでちょっとした情報をゲットする。
8:40 Casinoで朝食を摂り(+食材もゲットしておく)ゆっくりする。
9:10 部屋に戻り出発の準備をする。昨日、Jaminetに調べてもらったカーシェアのドライバーに(なかなか連絡が取れなかった)連絡を取ると、申し訳ないけどもうダメになったんだ。と言われた。理由は言わなかったけど。たまにこういうこともあるらしい。仕方なく高くつくけどICE(Inter City Express:ドイツの誇る新幹線)で向かうことになった。
10:10 中央駅に到着。最近良く列車に乗っていたので、シュトットガルト行き列車の発車時刻に法則性があるのに気付いていた。奇数時のちょうどの時刻に急行が出発し、その37分後に快速が出発するのだ。快速が1時間かかるのに対し、急行は45分くらいで到着する。シュトットガルト発ミュンヘン行きICEの発車時刻にはどちらでも良かったのだが、のんびり行く快速を選んだ。
10:25 いつも美味しそうにビールを飲みながら楽しく食事している人たちが集うスタンド風の店にフラッと入って、名物カレーブルスト(2.8Eur)を頼む。ここのも旨かった。
10:37 出発。平日なのに意外に人は多い。
11:38 到着。フレッシュジュースの店に立ち寄る。ここのはオレンジなどをその場で丸ごと絞ってくれるので楽しい。今日はバナナミルクシェーキ(味はそんなに甘くない)にした。
12:12 ICEに乗り込む。やはり人は何故か多い。オクトーバーフェストの影響であろうか?
席は空いていたが、前の一角でビールを飲んでトランプをしているおじさん達が妙にハイテンションでウルサイ。仕方ないのでPCを引っ張り出して仕事をすることにした。
13:00 相変わらずウルサイのでビュッフェに行くことにする。ここでも飲んでいる人たちがいるが、一人でビールを飲んで周りの外人に何やら言われている日本人女性に遭遇。東京から1週間ドイツ一人旅をしているそう(仕事は有給休暇)。いわゆるバックパーカー風で首には立派な一眼レフオリンパスのデジカメをぶら下げている。おそらく写真が好きなのだろう。ケルンの大聖堂に行って感動したとか言っていた。自分も1本だけビールを付き合うことにした。彼女は私と似ていてあまり旅行の予定を立てずに行動を決めているとのこと。今日の宿だけ決まっていて、土曜のフランクフルト発の便まで未定だそうだ。なかなか大した度胸である。
14:00 ビール1杯で少し眠くなり、その場をお暇して席に戻る。おっさん達も静かになっておりちょっとうとうとした。
14:30 終点のミュンヘン中央駅に到着。先ほどの女性はオクトーバーフェストに行くかも知れないけど今日は解らない、まずホテルに荷物を置きに行くと言ってお別れした。ミュンヘン中央駅はかなり広い。フランクフルトよりも広い印象だ。天井が高いせいかも知れない。まずはいつもの如くインフォメーションセンターをチェックしに行く。
14:50 市街地図や観光パンフレットを頂き、まず市庁舎方面に向かって歩き出す。さすがに人口132万の大都市だけある。しかし、近代的な高層ビルがないのでどこか長閑な雰囲気も醸し出している街だ。
15:10 カールス門をくぐり、いわゆる目抜き通りの歩行者天国(ノイハウザー通り)をぶらつく。銅像を真似たパフォーマンス(何カ所かでやっていたが、女性が王妃風の格好に扮してパフォーマンスしている所は人だかりができている。それに伴いチップも多い)が目立った。途中ミャヒャエル教会という名所があったのだが、工事中でカバーがかかっていた。しかし、景観の配慮からか工事カバーがペイントされて外壁が描かれているのには驚いた。
カバーのかかったミヒャエル教会.jpg
マリエン広場に近付くと大きな仕掛け時計のある新市庁舎が目の前に迫ってくる。観光名所のようで人が多い。特に今晩はサッカーUEFAチャンピオンズリーグの試合がここミュンヘンで行われるとあって、awayのイタリアユベントスサポーターが集まって歌ったりしている(まだ試合開始5時間前なのに・・)。平日にも関わらず、街中がお祭り騒ぎで賑やかだった。
しかけ時計がある新市庁舎.jpg
16:00 地下鉄に乗って世界最大のビール祭りオクトーバーフェスト会場に向かう。地下鉄内では明らかに会場に向かうであろうという人々でごった返している。女性は(若い子からおばあちゃんまで)少し胸を強調したような民族衣装(アルプスの少女ハイジ風)、男性は皮のつなぎズボンのこれまた伝統的ファッションでキメている。日本で言う所の花火を浴衣で見に行く感じなのだろうか?なかなかドイツっぽくて良い。
16:20 会場駅はすでに長蛇の列が出来ている(週末だったらどんなことになるのだろうか?と心配してしまう)。16日程度の開催期間に600万人以上の観客が訪れるということだ。入場料は無料で駅を出るともう既に会場内だ。そこは観覧車やジェットコースターお化け屋敷など、さながら遊園地のようになっている(開催期間が終了すると撤去してしまうとか)。たくさんの店が軒を連ね、やはりメインのビール会場があちこちにあり。多くのスペースを占めている。ビアホールはビール会社の運営するテント状の会場内にあって、どこも中は多くの人で賑わっている。私のように一人でうろついている人は殆どいない。一人でビールは淋しい限りだからだろう。会場内に入るにはセキュリティチェックを2度も受けるという徹底ぶり。怪しい東洋人が一人でPCの入ったリュックを背追ってウロついているのだから、ちょっと警戒されていたかも知れない。ビアテントの雰囲気を味わうべく内部にも侵入する。生バンド演奏もノリノリで踊っている人達もいた。
多くのアトラクションのある会場内.jpg賑わうビアホール内.jpg
17:00 小腹も空いたので白ソーセージ、ザワークラフト(キャベツの酢漬け)を頼む。ビールはこれからまだ移動があるので1杯だけ控えめに飲んでみた。乾いた喉にはかなりしみた。
ささやかな食事.jpg
17:20 一杯でも最近酔いが早くなってしまっているようで疲れた。女神バヴァリアという巨大な銅像(30m以上あり中から頭部まで登れるのだそうだ)付近で休憩した。ほろ酔い気分で急な階段を登るのは止めておいた。
17:50 さすがに一人ではこれ以上いても楽しめそうもないので会場を後にすることにした。しかしドイツの一番ドイツらしい一面を味わえたことは大きな収穫となった。本当は仲間とワイワイやりたかったものだ(この期間中にドイツで開催される国際学会を狙ってみるのも楽しいかも)。
18:10 今日宿泊するオイロユースホテルに到着した。ここはミュンヘン中央駅のすぐ近くで便利が良いので決めた。ドミトリーしか空いてなかったので誰かと相部屋になってしまうのだが。雰囲気は悪くない。ロビー階には楽しげなバーもある。
オイロユースホステル.jpg
18:30 部屋の中のロッカー(鍵は1.5Eurで買わされた)にPCなど貴重品を入れ、サッカー会場に出発する。
18:50 試合開始2時間前となり、更にサポーターたちが増えてきた。地下鉄内では何故かawayのユベントスチームサポーターの集団に囲まれてしまう。イタリア人集団で、ドイツ語とは違うまた独特のイントネーションで騒いでいる。全然知らない人でも、ユベントスの服を着ているだけで、お~同志よ!みたいにはしゃいでいる。
19:10 騒がしい列車もようやく目的地に到着。アリアンツアリーナという巨大なドーム型の会場が見えてきた。駅構内にファンショップがあったので、FCバイエルンミュンヘンのマフラー(15Eur)を購入し、にわかサポーターに扮する。
19:20 試合会場は大きく見えるのだが、歩くと入口まで結構時間がかかった。ドームは赤色にライトアップされ今日が特別な試合と言う印象を与えている。
アリアンツアリーナ会場前.jpg
苦労してゲットしたチケットを入口で見せていざ会場内へ。66000人収容の会場はかなり広い。指定された席がなかなか見つからない。警備員の数も半端ではなかった。また、今日はビール販売はノンアルコールのみとなっていた。酔っ払って暴徒化するのを防ぐためであろう。
19:45 開始1時間前になった。少しずつ観客が増え始める。ユベントスサポーターは3階席(一番上)に陣取っていたが数はそれ程多くない。殆どがバイエルンミュンヘンサポーターだろう。
チケットと会場内.jpg盛り上がるサポーター.jpg
20:15 両チームの選手が練習している。サッカー素人の私でも知っているようなビックネームが名を連ねている。中でもバイエルンのロッペンは今年加入の期待のゴールゲッターであり、彼の動きに注目して観察していた。ちょっと食べ物を買いにいくと、全てアリアンツカードと言うプリペイドカードを購入してから買い物することになっていた。一度しか来られないような私は今日中に使い切らねばならない。10Eur分購入してぴったり買い物した(本当はいらないスナック菓子まで買ってしまう)。
20:45 いよいよ試合開始。席は2階席のほぼセンターライン真ん中で全体が見渡せ、良くテレビ中継で見ているようなアングルの良い位置だ。サッカー専用会場だからコートまでが近く感じられ臨場感に溢れている。試合内容は素人の私が解説するまでもないが、全体を通じてバイエルンペースで3回ほど決定的なゴールシーンがあったが決めきれなかった。前半終了間際にロッペンが負傷退場してしまうが、それまでは彼が起点になり攻撃を組み立てている。左のリベリーの動きも良かった。
22:40 残念ながら試合はスコアレスドローに終わった。終了間際にぼちぼち席を後にする人たちが目立ち始めた。イングランドやスペイン、イタリアのサポーターは結構熱狂的に騒いでいるイメージがあるが、ドイツ人の応援は何となく大人しい雰囲気で女性や子供連れでも安心して楽しめる感じが良かった。
23:30 帰りの地下鉄は東京の通勤時のラッシュと同様の込み具合であり閉口したが、何とかホテルに着いた。ちょっと喉が乾いたのでロビーのバーでビールを1杯だけ飲んで休むことにした。
深夜のホテルバーカウンター.jpg
24:00 部屋に戻ってみるとドミトリーの相部屋仲間はまだ戻っていないようだった。シャワー(共同)を浴びて先に休ませてもらうことにした。
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