2009/10/29 フランクフルトに戻りいよいよドイツ出国 [旅程]

8:30 ホテルロビーはワイヤレスLAN回線があるので、朝食後にここで仕事をする(部屋にはLANケーブルがつながらない)。受付の女性にフランクフルトまでの行き方を確認してもらう(バスか列車で時間的に都合の良い方にしようと思っている)。バスは乗り換えもないし楽なのだが、出発時刻が早く、空港にかなり早く着いてしまうようだ。やはり列車好きとしてはTGVに乗らない訳には行かないだろうと、列車で向かうことを決意する。
10:30 荷物をまとめて、check outする。
ストラスブール宿泊ホテル.jpg
ホテル周辺は緑が多いのだが朝方は霧がかかっている。ホテルからトラムの駅まで、まだ霧の残る中、トランクを押しながらとぼとぼと歩いていく。気温はさほど低くない。
11:00 街中をうろついている。気が付くと再び大聖堂付近にいた。この辺りは路面が石畳のため、トランクの車輪の音がガタガタとウルサイ。前回は夕方から夜にかけての風景だったが、今日は昼間の姿を見ておこうと思った。やはり威厳があってなかなかの迫力だった。暫く、大聖堂前の広場でのんびり時間を過ごしていた。
大聖堂前の広場にて.jpg
13:00 中央駅にやってきた。TGVの乗り継ぎを調べてもらう。カールスルーエで20分程度待つくらいなので比較的良い方だ。窓口でチケットを購入し暫く待合室で待っていた。フランス鉄道(SNCF)の自動販売機はドイツ鉄道(DB)とは色は異なるがだいたい内容は同じだった。
フランス鉄道自動券売機.jpg
乗車予定のTGVの発車番線がまだ決まっていないのだ。どういうことなのだろうか?他の列車の状況によって変わることもあるのかも知れない。
13:20 待合室で一人で待っていると、くたびれた感じの中年おじさんが(人は良さそう)寄ってきた。ルーマニアのブカレストまで列車で行きたいようで、紙に何ヵ所かの地名が記されていた。ミュンヘンとも書いてあったので、そこをまずは目指したいらしい(英語も良く解らない)。取り敢えず、私と同じTGVに乗れば終点シュトットガルトまでは辿り着くので、それに乗れば良いだろうと答えてあげる。どうも喉が渇いているようで、私の飲みかけのミネラルウォーター(ガス入り)を指さして、くれないか?みたいに頼んでくるから差し上げた。ふつう赤の他人が飲んだペットボトルはあまり飲みたくないものだけど・・。
13:45 到着10分前になりようやく到着番線が決まり、急いで目的のレーンに向かう。いつもこんな感じなのだろうか?何とも混乱しそうである。するとパリから颯爽とTGVがやってきた。降りるのも乗るのもかなり人が多い。ゆっくり列車の旅を楽しむ雰囲気ではなくなってしまった。何とか座ることはできてホッとする。
カラフルな色彩のTGV.jpg
14:00 ドイツ国境近辺ではスピードがかなりゆっくりとなったが、ドイツ国内に入ってからは快調に飛ばしていた。列車内にはフランスSNCFとドイツDBの従業員が一緒に働いていた(途中で入れ替わったが)。また前の席から、ゲナオ(確かに)と聞き慣れたドイツ語が聞こえてくる。日本語ほどではないが何となく安心する。ストラスブールでは、ボンジュール、ボンソワール、メルスィーの他には、オルヴォワール(Good-bye)、サヴァ(OK)、シィルヴプレ(Please)、トレビヤン(Fine)くらいの単語だけで何とか切り抜けられた。
14:25 あっという間にカールスルーエ駅に到着した。この駅も何度も乗り換えで利用させてもらっている(街には出ていないが)。ICE(特急)が停まる駅だけに奥行きが長い。
14::51 フランクフルト方面行きICEが発車する。こちらはそれ程込んでいなかった。表示も言葉も完全にドイツ語に戻っている。2ヵ月しかいなかった訳だが、ストラスブールに着いた時の感覚に比べれば、かなり戻ってきた感がある。
15:51 フランクフルト中央駅に到着した。駅が近づくにつれ高層ビル群が見えてくる。ここはドイツ一のメトロポリタンである。人口はベルリンの方がはるかに多いが、街の近代化はこちらの方が進んでいるようだ。ここは8月の下旬、日本からドイツに始めて辿り着いた土地である。あの頃は本当に右も左も解らなかった。買い方が解らず悩んでいたSバーンの自動券売機があって懐かしく眺める。重いトランクをゴロゴロさせる姿は変わらないが、歩き方には若干余裕があるかも知れない。では空港駅を目指すことにする。
フランクフルト中央駅.jpg
16:30 飛行機出発の3時間近く前に着いてしまった。本当はフランクフルト市内を少しだけでも観光しようかと思っていたが、またの機会に取っておくことにした。ここは空の玄関口なので日本から来る時はたいがいここを利用することになるだろうから。
17:00 check inも済ませたのでゆっくりしようと場所を探すと、Zuerichという生命保険会社がヘルプポイントという無料のスペースを提供してくれており、そこでインターネットができるので利用させてもらった。目立つし便利なので良い宣伝になっているようだ。
フランクフルト空港ヘルプポイント.jpg
18:20 本屋や土産物屋を見て回ったが、あれこれ考えていると結局今回は買えなくなってしまった。。。そろそろ手持無沙汰となり、搭乗口に向かいパスポートコントロールを受ける。Security checkは結構厳重になされた。
19:00 Air China(中国にはChina Airlineと言うのもあるので紛らわしい)のカウンターを目指す。やはり多くの乗客が中国人である。西洋人には日本人と見分けがつかないようだが、明らかに雰囲気が異なる。どこが違うのだろうか?と観察してみると、目の感じと髪型、ファッションであることが解った。当然喋れば解るけれども。自分はこの集団の中では違って見られているだろうか?(髪は現在伸び放題・・)
19:20 いよいよドイツを離れることになった。色々な思いが駆け巡ってくる。2ヶ月間はやはり慣れるには短すぎる期間であったが、若干日本が恋しくなってきていた時期でもあり、ちょうど良かったのかも知れない。病気や怪我もせず大過なく過ごせたことが一番良かった。今回の留学に関し、大学の関係者の方々には、いろいろと自由にさせてもらいとても感謝しております。この場を借りてお礼申し上げます。また時に励ましのご連絡を頂いたり、心強くもあったものです。この短期留学で得られたことは僅かかも知れませんが、自分の苦労した体験などが、今後同じような経験を積んでいかれる方々の参考に少しでもなればと思っております。最後に一人日本に残してきた妻には毎日支えてもらいました。いつか一緒にまた行きたいものです。有難うございました。
夕日に旅立つ飛行機.jpg

2009/10/26 国境を越えフランスストラスブールへ [旅程]

8:30 朝食はアットホームな感じ。量や種類は多くないが温かくて美味しかった。
9:20 荷物をまとめてcheck outする。ここは格安だったので良かった(33Eur)。トランクやリュックサックをロビーに預けて、街に出ることにする。
9:40 徒歩数分(昨日行ったフリードリヒス浴場の隣)でカラカラ浴場に到着した。ここはローマのカラカラ帝の名前が付いているが、その昔湯治に訪れていたとのことで由緒正しい温泉なのである。昔からこの地には有名人が訪れている(ビスマルク、ヴィクトリア女王、ナポレオン3世、ドストエフスキー、ブラームスなど数えてもキリがない)。
有名なカラカラ浴場.jpg
9:50 ここは水着着用なので、中の売店でパンツを購入してから入場した。ロッカーの使用方法などはフリードリヒス浴場と似ていたので今度は戸惑わずに準備完了。
10:00 中は結構広くて、まずは室内の大きな浴槽(プールのような感じ)が目に付き、そこではインストラクターが高齢者を対象に運動療法をワイヤレスマイクを使って指導している。そこのareaには一般人は入ることができない感じになっているが、その周りや露天にも大きな浴槽がある。その他日焼けマシンやアロマ蒸気サウナなどかなり充実している。
11:00 だいたい一通り回ってみた。温度は少し低め(長く入るためだからと思う)のため、時々サウナや暖かい浴槽に行かないと寒くなってしまう。温かめの浴槽に打たせ湯のような場所があるのだが(滝になっている)、80は過ぎているだろうというちょっとヨボっとしたおばあちゃんが何と果敢にもチャレンジしている。私も少しやっていたのだが、かなり滝の落差も高く水量もあるので結構キツイ。傍から見ているととても危なっかしくて心配になる(こうべを垂れまいと必至に耐えている顔も可笑しかったが、水流で肩ヒモが外れてしまっているのを見てしまい、私は見て見ぬふりをしてゆっくりと場所を変えさせてもらった・・・)。その後倒れたような形跡もなかったし、大丈夫だったのだろう。しかし元気な高齢者が多かった。
11:40 最後にお気に入りのアロマサウナに入り、遠赤外線にあたって身体を乾かし(タオルを持っていくのを忘れてしまったため)、ロッカーに向かう。昨晩とともに続けて温泉療養が出来たのでリフレッシュできた(この1泊で2ヶ月分の心労が癒せたかも知れない)。
12:10 カラカラ浴場を出て、芝生の遊歩道を奥に向かって歩くと隣には国立リウマチ療養所という施設がある。名ばかりとはいえ、温泉療法医の資格を持つ以上は見学しない訳にはいくまい。と言うことで患者のフリをして院内に潜入した。ここはいわゆる長期療養型の病院で理学・物理療法の一環として温泉治療も行っている。温泉医学の先進的施設と思われる。温泉治療では環境(自然・癒しなど)も重要なfactorを占めるので、このような落ち着いた場所で治療がなされればその効果も高まりそうな気がした。院内にはギャラリーなど癒し空間も作られている。このような場所での患者同士による語らい・憩いは、治療意欲を高め相乗効果をもたらすのかも知れない。しかし、病院入口にあったのっぺらぼう人形たちのモニュメントは意味不明だった。
国立リウマチ療養所.jpg入口のおっぺらぼうモニュメント.jpg
12:50 ホテルに戻り荷物をピックアップしバスで駅に向かう(ホテルの人に教えてもらい、帰りは石段ではなくエレベータで麓まで行けたので楽だった)。
13:10 中央駅に到着。列車の出発時刻まで多少時間があるのでインビスで軽食をとる。
13:30 快速に乗り、目的地ストラスブールを目指す。
13:50 自動改札の乗り継ぎを参考にして、Appenweier駅で降りる。何とここは無人駅であった!乗り換えのホームも少し離れた場所にあるのでトランクを引きずって移動せねばならない。しかも乗り換えの列車が来るまで50分もある。何もないこの無人駅に暫く放置されてしまう。周りには誰もいないし。外はそれ程寒くはなかったが、あいにくの曇天であった。仕方がないので日記をつけたりして過ごすが、それでも手持無沙汰になる。ホームにあるミラーに映った自分を撮ったりして遊んでもまだまだだった。
無人駅で独り遊ぶ.jpg
14:25 発車15分前になりようやく他の乗客が自転車に乗ってやってきた(こちらでは自転車ごと乗り込むことも珍しくない)。この頃になり次のOffenbourgで降りて、そこから乗ってきても同じだったことに気付く。始点・終点の駅なのでこちらの方が大きそうだし。。。
14:40 ようやく待望の列車がやってくる。国境間(Strasbourg⇔Offenbourg)を30分程度でつないでいる鈍行列車だ。しかしこの列車は基本的にドイツ語表記になっている。
14:52 Kehlというドイツ側国境の駅に到着。ここで結構乗客が降りて行った。ここを発車してライン川を渡るとフランスである。橋の真ん中に国境を表していると思われるマークがあったくらいで、スイスに入った時同様、特に変わりはない。
14:59 Krimmeri-Meinauというフランス側国境の駅に到着すると、ここからフランス語のアナウンスが先に始まった。外を走っている車のナンバーもユーロマークにFが付いている(ドイツはD)。
15:05 Strasbourg駅に到着。停まっている列車がドイツのものとは全く異なる。色もカラフルである。有名なTGVも停まっていた。ここがフランスであるということを強く意識させてくれる。ものの15分くらいの間に劇的に雰囲気が変わってしまったのには驚く。
TGV.jpgストラスブール駅.jpg
15:15 勿論、表記もアナウンスもフランス語なのでさっぱり解らない。ドイツ語に少し慣れてきたところだったのに今度はフランス語とは・・。あまり英語を併記してくれていない感じもする。取り敢えずインフォメーションセンターに寄ってホテルの場所を確認する。
15:45 バスやトラムでは遠い場所だったので已む無くタクシーを利用することにしてホテルに到着した(タクシーの運ちゃんが率先して荷物をトランクに片付けようとしていたのだが、最後にチップ分を請求された。。ここら辺はちょっとドイツと感覚が違う気がする)。ホテルの外観はぱっとしなかったが、部屋の中はかなり広く(台所まである)快適だ。街中から少し離れているのが不便であるが、周りは静かである。
16:00 受付の女性に市内中心地までの行き方を教わり、まずは歩いてトラムの駅まで向かう(この街はトラムラインが市民の重要な足となっている)。
16:20 市内中心までやってきた。トラムの交差点にもなっており、交通の要所のようだ。見上げると古びた大聖堂が見える。まずはそこを目指すことにした。
市内中心のトラム駅.jpg
16:40 大聖堂はこげ茶色に古びていて威厳がある。この間行ってきたフライブルグの大聖堂に何となく似た感じがする。中にも入ってみたがここは全体的に暗い感じ。しかし壁や天井の装飾物はしっかりした造りでかなり見ごたえがある。
ストラスブール大聖堂.jpg暗い大聖堂内.jpg大聖堂内のポール.jpg
17:40 何となく外が暗くなってくると、街の明かりと大聖堂が良く映える。また街中にメリーゴーランドがあったり、開けた広場のようなスペースでのんびりする人もいる。道行く人を眺めていると、何となく男女ともドイツ人より身長が低い気がする。またいわゆる真の金髪の人の比率が低くなり、スペインなどのちょっとラテンがかった感じの人が増えた気がする。あと黒人の割合も高まった気がする。などと小腹が減ったので、マックチキンを食べながらマンウォッチングをしていた。
街角から見える大聖堂.jpgストラスブール市内メリーゴーランド.jpg
19:00 市街地を一通り歩いて、またトラムに乗ってホテルまで戻る。トラムの駅からホテルまでがちょっと遠く(直線なのだが、歩いて12-3分はかかる)、夜は辺りが暗くて寂しい。
19:30 ロビーで(ここで無線LANに接続できる)インターネットをしていると、明日のセミナー参加者っぽい人たちがcheck inしている。参加者名簿を見てみると日本からは自分だけで、ロシアからはツアーで10人近くやってきているようだった。

2009/10/25 中継地であるバーデン・バーデンに滞在する [旅程]

8:30 朝食会場に向かう。昨晩、日付が入れ替わってからサマータイムが終了したため、1時間遅い時間に設定し直さなければならない(今までAM7時だったのが、今日からAM6時になるということ)。今回はたまたま学会でこの情報を知り得たが、もし知らないままだったらちょっと大変だったかも知れない。そのお陰で今朝は1時間得した気分でゆっくりできた。
9:00 小雨がぱらつく中、昨日も回ってみた蚤の市(ホテルのほぼ前から始まっている)に再び行ってみる。まだ少し時間が早かったこともあり、まだ準備している店も多く人出も少なかった。幾つか気になる品々もあったのだが、これ以上荷物が増やせられないということもあり購入は断念してしまった。
10:00 ホテルに面した6月17日通りを駅を越えて蚤の市と反対方向に向かって15分ほど真っ直ぐ歩いて行くと、ロータリーの中央にそびえ立つ高い塔が現れる。戦勝記念塔のジーゲスゾイレという観光スポットである。あいにく天気は良くなかったが、入場料(2.2Eur)を払い最上階の展望台まで登ってみることにした。高さは67mで階段は285段ということだからそれ程高くはないのだが、上に行けばいくほど階段が狭く何となく頼りなくなってくる。また何となく揺れる感じもする。プチ高所恐怖症の私は、頂上が近付くにつれ会陰部周辺に何とも表現のし難い引き締まり感を覚える。一人、先に頂上で手すりにもたれかかって(壊れたらどうするんだ?とか焦っている・・)、写真なんかを気軽に取ったり電話したりしている。雨で少し風もあるため、こちらは恐る恐るぐるっと一周して記念にさっと写真を撮っただけ。滞在時間ものの数分のみ。
戦勝記念塔ジーゲスゾイレ.jpg縮みあがる思いで撮影した展望台からの風景.jpg
10:40 ホテルに戻り荷物をまとめた後、check outする。多少覚悟はしていたが、予想以上に高額だった(インターネット接続料も結構高い)。ホテルは快適で立地も良く申し分なかったので仕方あるまい。
10:55 ベルリン中央駅に到着。ここからテーゲル空港行きバスに乗り込む。車内は修学旅行生の集団もおり混雑している。少し時間があったので駅周辺を見回すとヘンテコなモニュメントがあった(ハイデルベルグ駅前にもちょっと似たモニュメントがあった)。
ベルリン中央駅前のモニュメント.jpg
11:20 空港に到着する。さんざん遠回りしたあげくエア・ベルリンのカウンターに出向きチェックインしようとすると、シュトットガルト行きは別のターミナルになりますと告げられる(e-chicketには記載されていなかった!)。
11:40 急ぎ足で目的のターミナルに移動(ベルリンに到着した時もそう言えばこちらのターミナルだったなと今になって思い出す)。こちらはあまりお店など多くない感じ。心配だったトランクだが、重量計を見ると21.8Kg(20Kgを超えると超過料金)。ちょっとマズイ!と思ったが、こちらの係の人は全く気にもせず素通りさせてくれた(まあこの程度は誤差ということでおまけしてくれたのだろう。それか全く気付いていないか)。
12:00 搭乗口にてようやく落ち着けた。3泊4日のベルリン滞在だったが、学会だったこともあり、観光はあまりゆっくりと出来なかった気がする。ベルリンは大きな街なので見どころ全てを回ろうと思ったら、この程度の滞在では回り切れないだろう。ここはドイツ一の大都会だった。しかし、個人的には素朴な田舎町の方が、真のドイツっぽさを感じるような気がする。ただ歴史に翻弄されてきた街でもあり、特にベルリンの壁を見ることが出来たのは多いに刺激になった。
12:40 離陸する。1時間15分のフライトなので、日本で言うと、東京→広島間くらいの距離であろうか?軽食が出てあっという間に着いてしまった。
14:00 シュトットガルト空港に戻ってきた。トランクは無事に手元に戻ってくるが、片側のロックのキーが若干緩んでしまっている。扱いが乱暴なのか?荷物が重すぎるのか?
14:50 Sバーンでシュトットガルト中央駅に到着。ここは何度も留学中に観光の拠点として利用していたので馴染みの駅だ。勝手が解るので何となく落ち着く。
15:08 自動販売機で切符を購入し、カールスルーエ行きIC(急行)に乗り込む。27日からフランスのストラスブールで開かれるセミナーに参加する予定なのだが、本日は中継地として、バーデン・バーデンに宿泊することにしているのである。
15:50 カールスルーエ駅に到着。トランクが重いため、ホームの移動が一苦労である。何故か乗り換えの列車待ちの人が列を作っている(トーレニングウェアの集団が多かったので何か大会でもあったのだろう)。
16:04 快速列車出発。何とか座ることが出来てほっとする。
16:30 目的地バーデン・バーデンに到着した。駅は街の中心から結構離れているため、ここからまたバスで移動することになる。
16:45 街の中心部レオポルド広場に到着。ここは先日、Hoentzch教授らと研修会に来た時に一度訪れているので、何とか土地勘はある。本日宿泊予定のホテルアムマルクトを目指す。地図では便利の良い場所にあったので選んだが、何と石段の上の方にあることが判明。何とか休み休みトランクを持ち上げて石段を登り切る。かなり良い運動になった。
17:10 ホテルにチェックインした後、ガイド本で調べていたレストランに向かう。今日は昼を抜いているので多少贅沢しても良いだろうとううことで割とよい店を選んでみた。
ホテルアムマルクト.jpgレストランラテルネ.jpg
17:30 まだ時間は早かったが少しずつお客が増えてくる。人気の店のようだ。アルコールは控えたが、こちらシュバルツバルト地方の郷土料理をオーダーしてみた。ガーリック風味のチキンで久しぶりにhitだったと思う。
名物コース料理.jpg
18:15 ホテルですぐ近くのフリードリヒス浴場の割引チケットを購入しお風呂に向かう。徒歩数分で到着したその建物は、ルネッサンス風といいうのだろうか?かなり豪華な浴場である。
フリードリヒス浴場入口.jpg
地球の歩き方には、入浴にはタオルも水着もいらないとある。色々と勝手が異なり戸惑いつつも中に入ることが出来た。だいたい3時間くらいのコースとなっているようだ。熱蒸気浴室、異なる温度設定の浴室、大浴場(プールのよう)などかなり広い。ここはゆっくりとリラクゼーションしながら入る浴場のようである。問題は全裸で回らなければならず、またそれに加え混浴であるということである。日本人には慣れてないシキタリだが、多いに社会勉強となった。

2009/10/22 テュービンゲンからベルリンへ [旅程]

5:50 起床する。何だか早く目が覚めてしまった。今日でこの病院も最後だからかも知れない。外はまだ真っ暗であるが、今朝のカンファでの挨拶をもう一度考えることにする。
7:10 ネクタイを締めて出勤する。長らく世話になったRahmanianの部屋に出向く。借りていた本を返し、日本のものをお土産に幾つか置いておくことにした。彼は旅行先からお別れの電話をくれていた。彼には色々と振り回されたこともあったが、基本的に彼のお陰でドイツでの生活が非常に楽しいものとなったことは間違いない。
7:30 最後の朝のカンファレンスが始まる。始めに、教授が箱にドイツのお菓子やビールなどを詰めた物をプレゼントしてくれた。サプライズの貰いものに戸惑ってしまった。カンファの最後に予定していた挨拶をこの場でする感じとなる。つたないドイツ語での挨拶を無事言い果たすと、今日は拍手をもらった(しかし、後でManoliに単語の間違いを指摘されたけど。。キビシー。でもわざわざ言ってくれるなんていい奴かも知れない。最後には仲良くなれた気がする)。
8:00 病棟のNs.ステーションに寄り挨拶(ちょうど回診中なのか人は少なかったが)。
9:00 部屋に戻り、荷物を詰め直す。どう考えても今日の貰いもののせいもあり、重量オーバーの気がする。トランクが重くて階段などが辛い。。
9:50 8週間過ごした住処を後にする。始めは何もない味気ない部屋だったが、だいぶ愛着が沸いてきた所だった。そこに同じフロアにインド人2人がやってきたものだから、ちょっとした寮生活のような雰囲気も感じられ、それなりに楽しい思い出となった。
10:10 バスで中央駅に向かい、トランクの重さが気になっていたので駅前の郵便局に出向いてトランクの重量を計測してもらう。何と29Kgもあった!格安チケットのため、20Kgを超える荷物を預ける場合、超過料金(かなり高い!)を取られてしまうのである。そこで、トランクから9Kg分を取り出して、小包にして日本に送ることにした。お陰でトランクは軽くなり、段差などの移動がかなりスムースになった。何度も利用させてもらったテュービンゲン中央駅を後にする。
ドイツ郵便局.jpgお世話になったテュービンゲン中央駅.jpg
10:40 シュトゥトガルト空港行きのバスに乗り込む。すると、な・なんと!運転手がまたあいつだ。そう、私が寒い山道でヒッチハイクまがいのことをすることになった張本人(本当は自分もいけないんだけど・・)である。このバスに4回乗った訳だが、3回がこの彼であった。75%の確率の高さ。しかもまたグラサンしている。つっけんどんの対応も相変わらずだった。もう彼は忘れているかも知れないが、私はあの寒かった日をおそらくずっと忘れはしないだろう。
11:30 空港に到着。思ったより大きな空港だ。国際線も多い。何があるか解らないので早目にチェックインしておくことにする。航空会社はエアベルリンという少しマイナーないわゆる格安会社。心配だったトランクは問題なく預けることができた。
12:00 カフェで軽食をとりながら、行き交う人々をぼっーと眺めている。
12:30 まだ時間があるので空港内をうろつく。帰りもここを利用することになるので、Sバーンの乗り方などを確認しておく。途中、幼稚園児の集団が手をつないで歩いている。こちらの小さい子は男の子も女の子もお人形さんみたいで可愛らしい。
飛行場で幼稚園児集団に遭遇.jpg
13:20 搭乗口に向かう。比較的込んでいる。エアベルリンはドイツのいわゆる格安航空会社であるが、その中でも格式は高い部類にあるらしい。東西ドイツ分裂時代に西ベルリンに就航できるようにするため、米国で創業されたとか。今はドイツに資本を移しているらしいけど。
14:15 出発する。スチュワーデスさんの制服はかっちりしており、キレイな人が多い感じ。途中、飲み物と軽食(コーラ・チップス)が出された。
15:30 ベルリンテーゲル空港に到着する。外はわずかに雨が降っている。気温はやはりテーュビンゲンよりは低いので寒い。
15:45 無事に荷物をピックアップし、街中に向かう(バスが一番安いし便利)。
16:00 バスで街中を走りながら、市内見学。ここベルリンは今まで観光してきたドイツの街の中では当然都会なのだが、今建設中の建物も結構多い。また一風変わった建物も時に見かける。アーティストの集まる都会ならではなのだろうか?その外観が目をひくベルリン中央駅に到着する。中央駅なのだが、周りにはまだ多くの店などがある訳ではない。新たに広い土地に建設した大きな駅のようである。ホテルの場所がまだイマイチ把握できてなかったので、タクシーを利用することにした。
ベルリン中央駅.jpg
16:15 ノボテルベルリンに到着。結構大きくてきれいなホテルだった。
16:30 チェックインし、部屋で荷物を開いてゆっくりする。今晩は、日独整形外科学会の懇親会が市内で開かれることになっているので、その場所を下調べしておく。
17:45 ホテルを出てSバーンで目的地に向かう。途中乗り換えがあるが、鉄道路線は結構整備されており、だいたい目的地の近くまでは行けるようになっている。ベルリンっ子を車内で観察していると、人参を生でポリポリ食べている若い子がいた。。。あとピアスを鼻や唇につけている人も良くみかけた。
18:15 目的地駅に到着。待ち合わせのヒルトンホテルに向かうが、途中ちょっと迷ってしまった。
18:30 現地での世話人の方や参加者に遭遇する。基本的に知り合いはいないので、集まるのをじっと待っている。どうやら隊長の永田先生が遅れているらしい。
19:00 ようやく集まってきたようで食事会会場へ移動する。ちょっと洒落た感じのレストランだった。ドイツ人も何人か来ており、総勢30人程度というところだろうか?
19:30 ちょっと遅れて会が開始される。参加者は久留米大の永田教授を会長に、聖マリア病院の吉田先生や久留米大の関係者が5-6人、兵庫医大の田中寿一先生、昭和大藤が丘病院の関係者の先生も5-6人来ていた。あとは様々な感じ。若い先生も比較的多い印象。
20:30 席は指定されており、私はこの会を主催している、LINKというメーカーの社長さんの隣でドイツ人のドクターが前という何故か緊張するような席になってしまっていた。食事はいわゆる西洋料理のコースとワイン・ビールなどであった。ここの肉は柔らかくて美味しかった。
西洋料理コース.jpg
22:30 結構、盛り上がって会は終了した。タクシーで乗り合わせて帰る人たちや、昔ベルリンに留学したことがある先生に連れられて何人かでバーに行った人もいるようであった。自分は酔いさましも兼ねて、駅まで歩いて、電車を乗り継いでホテルまで戻った。途中、夜間ライトアップされた建物(たぶんコンツェルトハウスだと思う)が綺麗だった。
コンツェルトハウス?.jpg

2009/8/29 Tuebingen到着! [旅程]

2:00 北京発フランクフルト行き中国国際航空に乗り込む。もう中国人の強引さや愛想のなさにも慣れてきた。結構満席に近い。やはり日本人の姿はあまりなかった。このような経路でヨーロッパに行く人間なんて貧乏人か変わり者だけなのでしょう。マスク着用・メガネに変更して乾燥対策はばっちりだったが、上空で機内はかなり乾燥していたのか、まどろんでしまって目覚めた時には喉がひっつきそうになっていた。ミネラルウォーターを一気に500ccガブ飲みできるくらいなのだから結構脱水していたのだろう。DVT予防に機内をうろつき軽く運動することとした。食事は2回出されたが、どうしても機内では動かないのでお腹が空かず食欲は沸かない。到着前の起きがけの分は中国粥(味がないのでピータンやザーサイをのっけて一緒に食べる)だった。食欲ない割には一気に平らげていたのは不思議。だから痩せないのか?
IMG_0045.jpg
6:20 フランクフルト空港到着。かなり大きな空港だ。まだ朝早いのに世界各国からの到着便により異国情緒満載で結構込みあっている。トーマスクック時刻表で調べてフランクフルト中央駅7:50分発のICEに乗ろうと決めていたので、少々焦っていた。
7:00 預けていたトランクが無事生還(北京経由だったので結構心配していた)しホッとするのもつかの間、トータル40Kg以上の荷物を運ぶのだから容易ではない。階段しかないとキツイだろうな。。。
7:18 空港発中央駅行きのローカル線に乗り込んだ(3.6EUR)。自動販売機は全てドイツ語なので解読に苦労する。五感をフルに働かせなければ失敗してしまう。
7:30 中央駅に到着。出発まであと20分しかない。中央駅は広いが割と整然としており目指す場所はすぐに解った。でもチケットの買い方がイマイチ解らないので窓口で買うことにしたら日本の銀行でやっているかのような番号票みたいなもんを受け取らせ順番に待たされるハメになった。係りに時間がないんだけど・・・と言ってはみるがそれは皆も一緒だからと一向に取り合ってくれず。さすが規律を重んじる国ドイツだ。5分前にようやくICE特急シュトゥットガルト経由チュービンゲン行きのチケットをゲット(片道64EUR)。急いでスプライトとバーベキュー味のロールパンを買い込み特急に乗り込んだ。
フランクフルト中央駅.jpg
7:50 定時に出発。間に合わなかったので一番後ろから乗り込んだら2等車両はえらい前の方で特等や1等車両(こちらはガラガラ)や食堂を通り抜けてようやく到着。何とか座れたのだが、皆一様に荷物が多く窮屈だった。少し落ち着いて今記録を書いている。
9:08 シュトゥットガルト到着。重い荷物の難関の階段が立ち塞がる。こんな時のためにもっと腕を鍛えておくんだったなどと反省しても遅かばい。ひ弱な二の腕をプルプルさせながら、チュービンゲン行き急行ホームに移動する。列車は二階建てだった。ここは景色を楽しむため辛いのを承知で二階まで必死に移動し、どっかと4人掛け椅子に座りこんだ。この列車はかなりがらがらだった。9:22に出発した。PCがバッテリー切れとなったのですることがなくなりぼんやりしていた。機内でいくら寝たと言ってもやはりjet lagはあるんだと思う。
10:22 ようやく目的地チュービンゲンに到着。こじんまりした駅だ。鹿児島本線折尾駅くらいの規模か?自転車ごと乗り込んでいたアウトドアファミリー集団を片目に、重いトランクを担いで階段を降りる際に土産用の紙袋の手提げ部分が切れてしまいとても持ちにくくなった。これを脇に抱えながらトランクを押すという不自然な格好にならざるを得なかった。ここは仕方なくタクシーで大学に向かうことした。英語の通じないちょっと無口なおじさんドライバーに乗せてもらう。メーターが見当たらなくて不安だったので、Was kostet das?を使ってみるとだいたいdreizehn?とか言っていたのでどこかで加算されているのだと思って信用した。到着するとフロントミラー部分に料金が表示された。そこかーい!
11:00 高台で周りは緑に囲まれとても静かな場所、それこそが私がこれから2ヵ月程度お世話になるBG trauma hospitalなのだった。予想よりも規模は小さいように感じた。大病院の救急救命センター的な佇まいは全くなく、むしろ田舎の綺麗で洗練されたリハビリ施設のような印象を受けた。8月の下旬で天気は良いが暑くはなく、むしろ心地よいそよ風のせいかとても過ごしやすい気候だ。何だかワクワクしてきたぞ。101ビルディングが居住スペースと言っていたな~などと思い浮かべながら敷地内をゴロゴロやっていると救急車搬入口のような一角があった。休日で時間外だろうからこちらで聞いてみよう。事務の女性がおり事情を説明してみた。もう1ヵ所の受付の方で聞いてみたら解るでしょうとのこと。病院内を移動。驚いたのは通路には邪魔な物が何一つ置いていないのだ。目に入る所は整然としておりとても気持ちが良い。
BG trauma center到着.jpg
11:20 受付の女性に会えて部屋の鍵をゲットした。この重い荷物たちを早いところ部屋に置いて身軽になろう。それから散策だ。部屋はどんな感じだろうか?
11:30 鍵の開け方に戸惑いながら無事室内に入る。ワンルームマンションのようでベットが一つ。収納はけっこうできそうなスペースがある。キッチン・冷蔵庫まである。バス・トイレもまあまあ広めで申し分ない。おまけにバルコニーまである。妻が一緒ならば家庭菜園でもできそうなくらいだ。二人ならバーベキューも出来るかも知れないと考え、ふと日本に残した妻を思い出した。ホームシックにはまだ早いぞ。これからだ。
12:30 病院見学。お世話になるHPRV unitもあった。Schaller教授の部屋も見ておいた。
どこもとても整理された空間で感心した。ゴミの一つも落ちてやしないし、物が氾濫して雑然とするようなことは全くないのだ。どこに収納しているのだろうか?見習わなくてはならない整理法だと思う。あまりばれない程度に動き回り、要所を写真におさめた後いったん部屋に戻った。
13:15 ちょっと小腹も空いてきたし街にでも出てみよう。バスに乗り中央駅を目指した。途中何ヵ所か大学施設のような場所を通過したが街全体が大学関連の施設があるかのような造りになっている気がする。
13:45 バーガーキングで昼食。こんなもんばっかり食べていては脂っぽくなるだろうねと思いつつ今日の所はご勘弁を。街をあてもなくそぞろ歩きを始めた。人の流れの多そうな場所を目指した。ネッカー川が街の中心を流れており、そこのボート乗り場付近の景色が実に落ち着いて気に入った。ばしばし写真に収めておいた。土産物屋でまず手に入れたかったチュービンゲンの地図や、また絵葉書などを購入しておいた。あてはなかったが中央広場的な場所にたどり着き、石畳の古い街並みが花と調和していてとても綺麗だった。落ち着いて小奇麗なこの街でしっかりと生活しなくてはなあと一人気合いを入れるのでした。
ネッカー川沿いの落ち着いた街並.jpg
15:45 中央駅を目指して動き出すも若干方向がそれてメルクマールがなくなり遠回りとなった。ネッカー川を渡ってから居場所を理解した。ようやく駅にたどり着いたので飲料水や今晩の食料品を駅構内の売店で調達した。物価はあまり安くはない。
17:00 部屋に到着。まだ明るいが少し曇ってきてちょっと肌寒いくらいだ。買ってきたチュービンゲン市内地図をボーッと眺める。常に新天地ではまず地図を買って眺めるのが自分のスタイルだ。そこに何があるのか?地形と特徴などを一通り頭に入れておくのである。
19:00 外はまだ明るい。妻に手紙でも書こう。ポストはどこだろうか?明日探してみよう。先ほど駅で購入したパンなどを食べて本日の夕食とした。
21:30 テレビのない生活は何とも味気ないものでやることがない。どうも落ち着かないのでNHKドイツ語講座でもやってみるか?しかし今までの経験上座学ってほんとんど身に付かないんだよな。でもやらないよりはマシか?
23:00 明日早起きするということで今晩は就寝しよう。
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2009/8/28 ドイツへ出発 [旅程]

8:00いつもと同じように朝はやってきた。天候は小雨。長期出張する人間を天は暖かく見送ってくれる訳ではなかった。
11:00 妻と慌ただしく準備を済ませ福岡空港に向かう。私はこの福岡空港が結構好きだ。街中に位置しているという立地の良さだけでなく、主要なアジアの都市行きの国際線がほぼ発着しており、北京やソウルを経由すればヨーロッパもたやすく行けてしまうのだ。普通は成田や関空で乗り継ぐかでしょうが、国内の移動を最小限に抑えられることは出費削減にもつながるし、異国の地でのトランジットはちょっと小粋な休憩という感覚でこれも悪くないのだ。また、夜のランディングの際に福岡ベイサイドから周回して眼下に居住地が迫りくる感覚は迫力がある。落ちたら大変という危機感をほんの一瞬感じた末の着陸成功の安堵感。この間隔を過去に何度味わってきたことだろうか?
12:30 空港到着。まだチェックインまで時間がある。妻と買い物(お土産の買い忘れていたものなど)や最後の日本での食事を済ませ(急にそばが食べたくなった)、いよいよ搭乗となりしばしのお別れ。留守番よろしく頼みます。
福岡空港国際線出発口.jpg
14:30 出国手続きをしたのはいいが、15時10分発の中国国際航空(ANAコードシェア便)大連経由北京行きは大幅に到着が遅れていた。2時間以上遅れるというアナウンスが流れるとツアー集団の赤ら顔のおっちゃん集団がワーワー言いだした。自分としてはどうせ北京で8時間以上もトランジットで待たされるのであまり気にはならなかったが、妻が見送りにきていたので可哀そうなことになってしまったのだ。残念ながら、福岡空港の国際線は出国後JALやANAのプレミアム会員用のラウンジしかないためゆっくりくつろげる場所はなかった。チキショー。JALのサファイアはもうちょっとのところまで来ていたのだが。インターネットを使わせて貰えないかとラウンジ受付でお願いしていた時に、奥の方から勝ち誇ったようにニヤケていた小太りの油ぎっちょめ覚えておれ。腹いせに気持ちを落ち着かせるべく今日の出来事をまとめることとした。
16:30 搭乗を待ちかまえている乗客がしびれを切らし始めたのを察知してかどうかは定かでないが、航空会社がアナウンスで500円分の食事券を配布すると連絡してきた。苛立っていた空気が一瞬にして、そうだろそうこなくちゃ的なちょっとした安堵感に変わり、皆一目散に食券をゲット。買出しに並ぶのだった。人の気持ちって結構単純なんよね。
航空機遅れによる食券配布.jpg
17:40 ようやく出発。日本人ツアー客が多い感じでちょっとウザい。大連経由北京行きだったことを知ったのはチェックインの時。いったん大連で入国手続きを済ませてから北京入りするのだ。大連で降りる者もいたが乗継ぎの集団は小一時間ほど大連で放置された。同じ便の同じ座席にまた舞い戻る。この小休止はいらなかったな~。さすが格安航空会社の経営戦略だね。恐れ入りました
福岡→大連 機内食.jpg
20:00 大連出発。北京までは1時間程度だ。窓際ではなかったのが、となりのおばちゃん二人組を気にせず、到着間際に身を乗り出し外を眺めてみると大都市特有のきらびやかな夜景が広がっていた。発展途上中とはいえ既に世界有数の大都市の風格を感じた。いつかは日本も食われてしまうのかと脳裏をよぎってしまう。
乗り継ぎの大連空港.jpg
21:30 フランクフルトへ向かうのだから今度は出国になるのか?大連で中国の入国を済ませていたからここは中国国内を移動していることになるのかと若干混乱し、若い女性係員に尋ねこちらで出国手続きをとって中で待機するとの情報を得た。若い見習い係員みたいのが多く何だか要領を得ておらず、長い渋滞の列を作っていた。効率が悪いな。中国人の会話は何となくケンカ腰に聞こえてしまうから落ち着かない。
22:00 空港のクレジット会社のラウンジを探してもらうが何度聞いてもここでは使えないとのこと。どうなってんだ北京は?仕方がないからぶらついてたどり着いた空港ホテルの休憩ルームを交渉して借りた(3時間で6000円也、どうしてもインターネットが使いたかったので仕方がなかったのだ。でもシャワーも使えてベッドでくつろげ、ミネラルウォーターやミルクがもらえたので文句は言うまい)。メールの確認を行ってから小一時間仮眠を取った。寝過さないようにホテルは出発時間に合わせてしっかりウェイクアップコールをかけてくれるので安心できた。

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